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Oct 30, 2005

今週の重賞寸評 ―天皇賞・秋―

第132回天皇賞 結果


  1着  ①ヘヴンリーロマンス     松永 幹夫     2.00.1
  2着  ⑬ゼンノロブロイ        横山 典弘
  3着  ⑫ダンスインザムード     北村 宏司
  4着  ⑤アサクサデンエン      蛯名 正義
  5着  ⑭スイープトウショウ      池添 謙一

  6着  ⑩ハーツクライ          C.ルメール
  7着  ④ハットトリック         O.ペリエ
  8着  ⑪ストーミーカフェ        四位 洋文
  9着  ⑥タップダンスシチー     佐藤 哲三
 10着  ⑦ホオキパウェーブ      藤田 伸二

 11着  ⑱バランスオブゲーム     田中 勝春
 12着  ⑯サンライズペガサス     後藤 浩輝
 13着  ②スズカマンボ         安藤 勝己
 14着  ⑮テレグノシス         勝浦 正樹
 15着  ③リンカーン           武 豊

 16着  ⑧キングストレイル       福永 祐一
 17着  ⑰アドマイヤグルーヴ     上村 洋行
 18着  ⑨メイショウカイドウ      幸 英明



8年ぶりの牝馬制覇で120万馬券!
秋の盾を制したのはなんとナント14番人気・ヘヴンリーロマンス
夏の札幌でクイーンS2着、札幌記念1着と復調してはいたのだが、ここでも通用してしまうとは驚き。
奇しくも、8年前のエアグルーヴと同じローテでの載冠。
最内枠ということで、道中はインベタで折り合いもピタリ。
ストーミーカフェが引っ張る前半62秒の超スローペースが幸いしたが、それでも残り100㍍地点から前を行く藤沢和厩舎の2騎の間を突き抜けた脚は絶品。
多少ハマった感はあるが、最後まで諦めない根性は敬服に値する。

自身の連覇、そして厩舎の4連覇の夢を阻まれた◎ゼンノロブロイ
外目の枠からスムーズに中団につけ、位置取りも勝ち馬を内に見る形。
スローペースにもしっかり対応し、4角を回っての手応えも抜群でいつでも抜け出せる形。
直線半ばで前の馬群を捌くと一気にスパート、これでこの馬の勝利をいったんは確信させるほど。
しかしゴール手前でわずかに内へササリ気味になり、最短距離で決勝線を跨げなかったのが、最後斤量で2㌔軽い相手に差されてしまったか。
海外遠征明けでもよく走っているし、ジャパンカップでは完調だろう。

去年の2着に続いて今年も3着のダンスインザムード
こちらも外めの枠からスムーズに4~5番手の位置。
3~4角で若干掛かり気味になるが、前残りの展開も利して直線半ばで抜け出し、一時はオッと思わせる。
しかし残り100㍍で尻っパネをする仕草。
次戦マイルCSに出てくるようなら楽しみだが、いかんせん今回は展開が向いた印象が強いのでよく見極めたい。

アサクサデンエンは理想的な位置取りから進めたが4着まで。
毎日王冠あたり使ってたらわからんかった?
むしろスワンSに出てたら勝ってた?

後方待機組から唯一掲示板に載った×スイープトウショウ
32.8の上がりを駆使したが、結局展開がすべて。

タップダンスシチーは2番手から。
逃げるストーミーカフェに無理に競りかけず折り合いに専念したが、もっと速いペースでガンガン引っ張るのがこの馬の持ち味だったはずだが・・・。
そのストーミーすら交わせないほどだから、年齢的な衰えが見えてきたのか・・・。

テレグノシスも前走と同じくらい走っているが、後方で動けない馬に今回は出番なし。

リンカーンはスタートでやや出負けし、ハットトリックと接触する場面。
最後までリズムに乗れずじまいで、上がりのヨーイドンの競馬ではお手上げ状態。


しかしレースの上がりが33.6
1、2着馬の上がりが32.7と究極の末脚勝負。
馬場状態もあるのだろうが、正直各馬の脚元が心配になる数値ではある。

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日曜重賞予想スペシャル ―天皇賞・秋―

GⅠ馬8頭の超豪華メンバー、超難解。
前哨戦勝ち馬、そして春の実績馬がそろって出走。
史上最高レベルとも言われる今回のレース。
馬名だけ見ると、全て買いたくなるような衝動に駆られるが・・・



    馬    名        騎  手  
① ヘヴンリーロマンス     松永 幹夫
② スズカマンボ        安藤 勝己
③ リンカーン          武 豊
④ ハットトリック         O.ペリエ
⑤ アサクサデンエン      蛯名 正義
⑥ タップダンスシチー     佐藤 哲三
⑦ ホオキパウェーブ      藤田 伸二
⑧ キングストレイル      福永 祐一
⑨ メイショウカイドウ      幸 英明
⑩ ハーツクライ         C.ルメール
⑪ ストーミーカフェ       四位 洋文
⑫ ダンスインザムード    北村 宏司
⑬ ゼンノロブロイ        横山 典弘
⑭ スイープトウショウ     池添 謙一
⑮ テレグノシス        勝浦 正樹
⑯ サンライズペガサス    後藤 浩輝
⑰ アドマイヤグルーヴ    上村 洋行
⑱ バランスオブゲーム    田中 勝春



去年は秋の王道路線を一気に突き抜けたゼンノロブロイ
前々走宝塚記念は最内をスムーズに進みながら、4角で前を塞がれる不利もあって3着。
前走の英国のインターナショナルSできわどい2着後も調整順調。
実績的にも文句なしの本命だが、去年のこのレースも京都大賞典を叩いてからの載冠。
2ヵ月半開いた間隔が順調なステップを踏んできた馬たちと比べて、微妙な差となって表れる可能性もある。

京都大賞典で1年半ぶりの重賞制覇となったリンカーン
3200㍍は少し長く、2000㍍では少し足りず、直線が長いコース向きとなにかと条件が多い馬だが、現在の充実度と相性のいい鞍上を武器に一気のGⅠ初制覇へ挑む。

東京コース14戦9連対を誇るテレグノシス
毎日王冠勝利の勢いで挑んだ去年の天皇賞・秋は2番人気で11着。
本来マイラータイプだけに距離の長さが不安視されるが、去年はスローペースの後方で大外を回らされたのが響いたもの。
今年も毎日王冠2着から挑むが、後方少し前からスローペースを上がり32.6の鬼脚を披露した前走。
ストーミーカフェ、タップが引っ張る早い流れに末脚がハマる可能性に賭ける。

その毎日王冠をこれまでと違う先行押し切りで制したサンライズペガサス
屈腱炎で2度の長期休養を余儀なくされ、持てる素質を発揮できなかったが、今年に入って重賞2勝。
7歳になっても21戦しかしておらず、前走を見てもさらに成長した感もある。
自在性も身につけて上位に肉薄するか。

普段どおりの展開で運んだかに思われた宝塚記念でよもやの7着に失速したタップダンスシチー
それ以来の競馬だが、もともと休み明けは全く苦にしないタイプ。
今年も休み明けの金鯱賞を全く危なげなく勝って同レース3連覇。
夏を越えて体調が戻っていればまだ見限れない。

ただ、タップをめぐってあまり前が激しくなるようだと中団後ろからの差し馬の出番も考えられる。
仏国の天才と初手合わせとなるハットトリック、牡馬との格差は全く感じられないスイープトウショウ、ダービー、宝塚記念2着の豪脚を見せれば十分前に届くハーツクライも入着候補となろう。



  天皇賞・秋

 ◎ ⑬ゼンノロブロイ
 ○ ③リンカーン
 ▲ ⑮テレグノシス
 △ ⑯サンライズペガサス
 △ ⑥タップダンスシチー
 × ④ハットトリック
 × ⑩ハーツクライ
 × ⑭スイープトウショウ


 シルシ上位3頭中心のフォーメーションて手広く。

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Oct 26, 2005

夢をありがとう!

Bobby


M|020 100 000|3

T|000 002 000|2

26日 日本シリーズ4回戦(甲子園) タイガース4敗・対戦終了

勝:セラフィニ 負:杉山 S:小林雅

本塁打:李(二回・打点②=杉山)


千葉ロッテマリーンズ


日本一おめでとう!!


心よりお祝い申し上げます



そしてバレンタイン監督


本当に素晴らしいチームを作られました


マリーンズと戦えて敗れたのなら本望


悔いはありません


アジア選手権の戦いにも期待してます


やられてばっかだったけど


タイガースナインと岡田監督も


カッコよかったぜ!



 露と落ち


露と消へにし天下かな


    今年のことも


夢のまた夢



両軍ともお疲れ様でした

来年も素晴らしい戦いを期待します


そしてすべてのプロ野球関係者の皆さま

すべてのプロ野球ファンの皆さま


来年も熱くプロ野球を盛り上げていきましょう!

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Oct 25, 2005

夢の中へ・・・

M|010 200 700|10

T|010 000 000| 1

25日 日本シリーズ3回戦(甲子園) タイガース3敗

勝:小林宏 負:下柳 

本塁打:福浦(七回・打点④=桟原)

「忘れ物」はなんですか?
見つけにくいものですか?
千葉マリンでも
甲子園でも
探したけれど見つからないのに


力の差?
監督の差?
勢いの差?

交流戦ではほぼ互角の戦いを繰り広げた両チームが
4ヵ月後にはこれだけ差の開いたチームになってるの?

同じ人間同士でしょ?
同じルールでやってるんでしょ?
同じ形の道具使ってるんでしょ?

じゃあ、いったい何が違うんだろ?


トラ党の目の前で繰り広げられる信じられない光景の連続

力なくグラウンドに転がる打球・・・
力強くグラウンドに弾き返される投球・・・

打てない
守れない
走れない
抑えられない


得点2、失点30
これが現実

タイガース3敗、マリーンズ3勝
これが現実

そう・・・これが現実


でもいいじゃない
たまには現実から目を背けたって

この現実を真正面から受け止めても
気が重くなるだけだし


今までのことすべて忘れよう


そして
この大舞台でプレーできる幸せかみ締めて
思いっきり開き直ってやりゃいいじゃねぇの

頭ン中も心ン中も真っ白にして
思いっきり開き直ってやりゃいいじゃねぇの

思いっきり開き直って
トラを応援しようじゃねぇの


もう現実は忘れた!
あしたから見るものすべて夢!

いい夢だろうが
悪い夢だろうが

あっという間に終わろうが
長い間見ていられようが


ま、もともと夢の舞台なんだし
楽しまにゃ損だろ


まだまだ探す気ですか?
それより開き直りませんか?
夢の中へ
夢の中へ
行ってみたいと思いませんか?

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Oct 23, 2005

も一度渡辺俊介に会いに行こうよ

snapshot20051023231952


T|000 000 000 | 0

M|110 005 03X |10

22日 日本シリーズ2回戦(千葉マリン) マリーンズ2勝

勝:渡辺俊 負:安藤

本塁打:サブロー(六回・打点②=安藤)
     フランコ(六回・打点①=安藤)
     李(六回・打点②=江草)


え~初回から負け覚悟してましたが何か?

そら、そうよ。
渡辺俊からはそうそう点が取れんことはわかってるんやから。
それをミスミス先制点与えてるんやもん。
交流戦でのデータにもあるように失策犯した方が負けるんやから、このカードは。
結局、勝負のポイントは初回やったっていうわけよ。

そら、期待したけどね。
失策した分を取り返そうと、今晩こそは打点王の意地魅せてくれるって。
でもねぇ、好機でなかなか打席が回ってこないからねぇ。
走者がいないと集中力も神通力も半減するから。


それにしても渡辺俊を打てんかったね。
別に、誰が打てんかったから負けたってわけじゃないけど、125km/hの真っ直ぐにあれだけ差し込まれるんやから、各打者も打席内で不思議でしゃーなかったんと違うかな。
9イニング0封三回と六回に2安打ずつ三振が4
真っ直ぐを打ってもポイントで捕えられない、変化球は打たされる。
ソフトボールのライズボールのように浮き上がってくる真っ直ぐに、スライダーとシンカーの左右の揺さぶり。
100km/h以下でフワッとくるチェンジアップ効果のあるカーブ。
それらを地上数センチから腕をビュッとしならせて投げるので、まるでタイミングが合わん。
レギュラーシーズンが終わって間があいた影響も確かにあるだろうけど、何度も対戦するパ・リーグ各打者が年間通して苦しむ投手を、交流戦があったとはいえほぼ初見に近い感じで彼と対戦するのは、打者にとってかなり辛いわな。

そんな彼の打ちにくさを象徴していたのが、三回表の矢野の打席
90km/h台のスローボールを体が開きそうになるのを必死のパッチでこらえて何とか球をバットに乗せ、左前打を放ったもの。
ただその2球前に投じられた体近くへのシンカーに対して、ビクッとしながら後ずさり
そのまま立っていても体に当るようなコースには来ていない。
しかし、球の出どころが観にくいフォームで投げられているので、体近くに来る軌道を描きながら避ける感じでなく、気がつけば体近くに来ていたので反射的に避けたような感じになってしまう。
それがストライクゾーンに来ると思わずバットが出てしまい、自分の間合いとは程遠いタイミングで衝突する。
手元へ引き付けるんじゃなく、手元まで来ないと見極めが出来ない球にトラ打線は精神的に追い込まれていく。

そして六回表、赤星と鳥谷の連打一死・一三塁とこの試合最大のチャンスに打席はシーツ
マリーンズバッテリーの心境とすれば、仮にシーツを三振に斬ったとしても、走者を置いた状態で金本を迎えなければならない
二死・一三塁で金本勝負となると当然甘いところには投げられないし、リーグ最多の四球数を誇る選球眼もあるだけに後ろの今岡へつながれるリスクも生まれる。
満塁で打点王との対峙・・・これだけは何とか避けたい
ピンチの芽を未然に断ち切るには対シーツで2つのアウトを取る
そのためにはシーツのバットに当るところに投げなければならない
安打は御法度、最悪でも犠飛で・・・いいや、ここは絶対併殺で切り抜けて相手への流れを寸断させなければ
腹の決まった渡辺俊-橋本のマリーンズバッテリー、シーツへの初球に緩いカーブを選択。
・・・空振り。
やはり打ち気に逸っている・・・ストライクゾーンに来ればおそらく振ってくるだろう
2球目はスライダーが外へ・・・引っ掛けてのゲッツーは避けたいシーツ、見極める。
運命の3球目、橋本のミットは内角のストライクゾーンへ
ここへ投げれば手を出してくる・・・渡辺俊、迷いなくミットめがけて腕を振る。
シーツのバット、思わず反応・・・
この時点でバレンタイン監督、渡辺俊の完封を確信


たとえ真っ直ぐに振り遅れようが
緩い球に泳がされようが
球の出どころが観にくかろうが

それでもそんな相手を攻略せなアカンのよ

サブローに打たれようが
フランコに打たれようが
今江に毎度まいど打たれようが
李が左投手キラーに変身されようが

それでもマリーンズとあと4回は戦わなアカンのよ


一昨年の忘れ物取りに行くんでしょ?
も一回岡田監督胴上げするんでしょ?
またビールかけしたいんでしょ?
最後までファンの前でエェかっこしたいんでしょ?

それならまた千葉に戻って・・・


も一度渡辺俊介に会いに行こうよ

も一度渡辺俊介と勝負しようよ


リーグ優勝は地元ファンに見せてあげたんやから


今度は関東のトラ党に

日本一見せてあげようよ


第3戦は甲子園に舞台を移し、先発はタイガースが下柳、マリーンズは小林宏
驚異的な打線爆発で活き上がるマリーンズだが、レギュラーシーズン中に見せた攻撃の形とは明らかに違う。
確かに勢いによるところが大きいものの、2試合で7本塁打というのはいくらなんでも打ちすぎ。
それほど簡単なものでもないが、上手く打たせて取る下柳の普段どおりのリズムにハマれば、相手のスイングが狂ってきてそうそう振り回せなくなる。
特にシリーズ新記録となる8打席連続安打の今江の初打席を抑えれば、勢いが沈静化するだろう。
逆に記録を伸ばされるようだと「よし、やれる!」と思わせかねない
おそらく上位打線に名を連ねるだろうから、第一打席だけでもいいのでとにかく今江を封じておきたい。

パ・リーグでは土のグラウンドを使う機会はほとんどない。
守りの面でタイガースにアドバンテージがあるのは明らか。
小林宏も交流戦で苦しんだようにそうそう打てるわけでもない。
前2戦で見せ付けられたように、今度はタイガースが守りのリズムを攻撃に繋げるパターンを思い出していけば十分勝機は見出せる。


トラの逆襲は必ずあると信じよう

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日曜重賞予想スペシャル ―菊花賞―

勝てば11年ぶり史上6頭目の三冠馬。
そしてシンボリルドルフ以来の無敗三冠達成に敢然と挑む一頭の優駿。
第66回菊花賞は競馬史に残るレースとして後世まで語り継がれることになるのだろう。

競馬に絶対はない

シンボリルドルフもナリタブライアンも、圧倒的人気を集めながら先頭でゴール板を駆け抜けられなかったこともあった。

競馬に絶対はない

「絶対に勝つ」と思われたサイレンススズカも、大欅の向こうを通り過ぎた直後に誰も知らない世界へ駆け抜けていってしまった。


競馬に絶対はない
しかし人々は絶対を求める
人々は「その瞬間」を求める



    馬    名        騎  手  
① コンラッド           小牧 太
② ヤマトスプリンター     池添 謙一
③ ミツワスカイハイ       渡辺 薫彦
④ ローゼンクロイツ      安藤 勝己
⑤ アドマイヤフジ        福永 祐一
⑥ アドマイヤジャパン     横山 典弘
⑦ ディープインパクト     武 豊
⑧ シャドウゲイト        佐藤 哲三
⑨ エイシンサリヴァン     吉田 豊
⑩ レットバトラー        幸 英明
⑪ シックスセンス       四位 洋文
⑫ ピサノパテック       岩田 康誠
⑬ ディーエスハリアー     石橋 脩
⑭ フサイチアウステル    藤田 伸二
⑮ マルブツライト        松岡 正海
⑯ マルカジーク        角田 晃一



6戦6完勝。
上がり33.1の衝撃を披露した新馬戦。
5馬身差で完成度と次元の違いをまざまざと見せつけた若駒S。
目一杯追ってきたアドマイヤジャパンを軽く首差でいなした弥生賞。
スタートで躓きながら大外をマクって楽に突き抜けた皐月賞。
同世代で相手になる馬がいないことを証明したダービー。
春からの力の差を縮めることすら許さなかった神戸新聞杯。
常に完膚なきまでに叩きのめしてきた。

・・・もういい、よくわかった。
今さらこの馬の死角を探そうなぞ失礼なハナシだ。
本命馬のみ、対抗馬なきレース。
負ける理由も、意味もない。
しかとこの目に歴史を焼き付けるのみ。


5月に未勝利脱出後、夏の小倉で古馬を完封、セントライト記念2着で権利を取ったフサイチアウステル
おそらくペースもゆったりと流れるだろうから、前々でしぶとさを活かすこの馬にとっていい展開になるだろう。
4角先頭から粘り込みに期待する。

セントライト記念3着のピサノパテックは父・サンデーサイレンスに母父・マルゼンスキーでスペシャルウィークと同じ配合。
ライスシャワーやメジロブライトも「母父・マルゼンスキー」と、淀長距離戦で常に狙ってみたい血統。
鞍上も去年デルタブルースをVに導いており、前々で上手く粘らせるシーンが目に浮かぶ。

皐月賞2着、ダービー3着とまさに「産まれた年が悪かった」と思わずにおれないシックスセンス
キレこそないが力強くグイグイ伸びてくる末脚は一昨年のリンカーンと印象がダブる。

アドマイヤジャパンは前走・神戸新聞杯の道中でトモを少し痛めたようで、直線は騎手も追わずに5着。
今回は態勢も立て直しており、最強馬に首差まで迫った実力と大舞台に強い血統も後押しする。

今のところ最後の三冠馬、ナリタブライアンを管理していた大久保正陽調教師が最後の菊舞台に送り込むマルブツライト
京都コースで2戦2勝だが、長くいい脚を使うぶんには直線が長く平坦な方がいいのだろう。
着争いの混戦から抜け出す可能性も秘める。


  菊花賞

 ◎ ⑦ディープインパクト
 △ ⑭フサイチアウステル
 △ ⑫ピサノパテック
 × ⑥アドマイヤジャパン
 × ⑪シックスセンス
 × ⑮マルブツライト


⑦の1着付け、⑫と⑭との二頭軸2~3着流し。

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Oct 22, 2005

白星は霧の彼方に・・・

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22日 日本シリーズ1回戦(千葉マリン) マリーンズ1勝

勝:清水 負:井川

本塁打:今江(一回・打点①=井川)
     李(六回・打点①=井川)
     里崎(七回・打点③=橋本)
     ベニー(七回・打点②=橋本)


エッ、井川?
こんなもんでしょ?

確かに真っ直ぐの力はレギュラーシーズン終盤から徐々に出てくるようになってきたけど、チェンジアップが高めに抜けたり、矢野の構えから甘くなったり、ペナンとレース中とそんなに変わってなかったな。
結局、そんな調子の井川を打てるかどうかだけなワケで、そんな井川を見逃さずにマリーンズ打線が捕えただけの話。

初回から球は浮き加減。
打つことよりも出塁することを念頭に置いた西岡に対して11球粘られ、2番・今江に高く浮いたツーシームを左中間へソロHR
そして続く福浦にもど真ん中の真っ直ぐを三塁線へ運ばれる二塁打
後続二人は抑えてこの回はとりあえず1失点だけで済んだが、すでにトラ党は井川を包む怪しいオーラを感じている。

二回から四回まで1安打ずつ許しながら真っ直ぐ主体に三振の山を築く井川。
四回までに7奪三振だが、依然怪しいオーラは井川の周囲から消えない。
イニングごとにフォームバランスを気遣ったり、リリースポイントの角度が乱れたり、腕の振りが速くなったり遅くなったり、正直何をしようとしてたのかわからん。
こんな大舞台の、しかも初戦先発投手がマウンド上で試行錯誤している場合なのか?

問題の五回、先頭打者は9番・渡辺正
二回の第1打席では、内角低めの真っ直ぐをいい当りの三ゴロ。
スイングの軌道からして引っ張った打球が多そうな感じだが、追い込んでから甘く入ったスライダーを三遊間へ運ばれる左前打
外へ真っ直ぐを投げておけばスンナリ打ち取れたような感じだったのに、この不用意な一球がマリーンズに流れを渡す契機となってしまう。
1番に還って西岡は一二塁間へプッシュバント、これが内野安打となって無死・一二塁。
冷静にタイガース守備陣の動きを把握した見事なバント。
そして先制弾で気を良くしている今江に右越2点適時二塁打を許してアッサリと追加点献上。
下位打線でチャンスを作られて上位打線で還される最悪の流れ
福浦が倒れた後には究極の繋ぎ4番・サブローが、前の打席で三振に斬られたチェンジアップを読んだかのように振りぬくと、打球は左中間を破る適時二塁打となり、あっという間にこの回3失点。
犠打や進塁打を使わずに、打者一人ひとりが個人技の集合体で相手投手を打ち崩すマリンガン打線。
3回り目の打順で井川の球筋は完全に見切られていた

六回にはそれまで2三振の李にまで右越えソロを浴びる始末。
今季、対左投手には.216の李をあえて指名打者で使ってきたバレンタイン監督。
「井川なら打てる」という根拠があったのかなかったのか知る由もないが、結局8番打者にまで気を良くさせてこの回で井川もタイガースもジ・エンド・・・。


トラ打線も空模様同様湿りっぱなし。
シーズン最終戦から2週間半間があいた影響もあったのだろうが、マリーンズ先発・清水直の微妙に落ちるフォークに苦しんで内野ゴロの山。
五回に何とか藤本の左犠飛で同点にしたのが精一杯。

初回には赤星が四球で出塁し、一死・一二塁のチャンスを作るが金本が遊併殺打。
指名打者に片岡を起用してまで対清水直に臨んだが、チーム安打5本のうち左打者の安打は桧山の1本のみ。
特に片岡は3三振と全く精彩を欠き、一昨年の広沢を思い出させるだけの内容に終始した。
4番・5番の最強コンビも無安打に抑えられて、甲子園での交流戦再来の期待空しく今回は清水直の意地に屈した。

とりあえず一通りは主力打者も打席に立ったので、実戦のブランクも少しは解消されただろう。
あとは自分たちの打撃を思い出すだけだ。


試合の方は、七回裏のマリーンズドンチャン騒ぎの最中に突然の水入りならぬ霧入りで中断。
そして30分あまり待ったが状況回復が見込めずにそのままコールドゲームに。
日本シリーズ史上初の濃霧コールドマリーンズが先勝
マリーンズのエェとこ取り、タイガースのエェとこなしで初戦を終えた。

第2戦はマリーンズ先発が渡辺俊、タイガース先発が安藤
やはりトラ打線は左打者が渡辺俊攻略のカギになる
甲子園での交流戦では9回を1失点の渡辺俊。
そのとき唯一、犠飛で打点を挙げたのが浜中
指名打者は彼でいくのか、それとも若武者・の抜擢があるのか。
片岡サンは・・・もうエェッスよ

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Tigers vs Marines 日本シリーズ大予想

いよいよ本日に迫った、'05年日本シリーズ。
2年ぶりリーグ優勝のタイガースが20年ぶりの日本一に輝くか。
それとも31年ぶりのリーグ優勝を決めたマリーンズがその年以来の日本一の栄冠を手にするか。
互いに似たタイプのチームということで、白熱した展開が予想されるが果たしてどのような結果が待っているのだろうか。

なお、いつもお世話になっているにわか日ハムファンのブログさんにて『第2回にわか杯日本シリーズ予想大会!』を開催されておられるので、両チームの分析結果をふまえて今シリーズの予想もさせていただくことにする。

さぁ、いったいどちらが日本一の栄誉に輝くのか?
(そりゃ当ブログ的にはトラに勝ってほしいけど・・・)


とりあえず、両軍が今季レギュラーシーズンでおさめた成績を表にしてみた。


tmseason


ご覧のとおり、ほとんどの面においてマリーンズがやや優勢と言わざるを得ない。
ただ優勢といっても、決定的な差があるわけではなく、流れひとつでどうにでもなりそうな感じはある。

勝敗を見ればどちらも優勝チームにふさわしい星勘定ではあるが、マリーンズはこの成績でもリーグ2位
1位・ホークスは89勝49敗2分、3位・ライオンズが67勝69敗なので、いかに勝率1位・2位チームが他チームを引き離していたかがわかる。
タイガースはペナントレース終盤までドラゴンズと激しい優勝争いを繰り広げ、ゲーム差0.5のせめぎ合いを通じて、最後にドラゴンズを振り切った。
最終的には10差でもって日程を終えたが、パ・リーグとはまた違う厳しいレギュラーシーズンを送ってきたというのは、トラ党ならずともご存知のことだと思う。


つづいて攻撃面。
タイガースは総得点リーグ1位ながら、打率本塁打はそれぞれリーグ3位と4位。
驚異的な勝負強さで打点王に輝いた今岡、そして4番・金本の二人で総得点の4割近くに及ぶ272打点を挙げているように、繋ぎの中でいかにこの主軸二人で走者を還せるかが勝負のポイントとなる。

マリーンズは総得点打率リーグ1位
松中、ズレータといった大砲二門を揃えたホークス攻撃陣の派手さには劣るものの、打線全体で繋いで得点を獲る能力にかけてはマリーンズが一枚上。
本塁打数はリーグ4位でありながらホークスより82点多く得点を稼いでいることからもわかる。

その攻撃の中で両軍ともカギとなるのが機動力だが、それぞれ盗塁王を抱えていながら盗塁数には大きな開きがある。
タイガースは60盗塁赤星一人で稼いだものだが、マリーンズは41盗塁西岡を筆頭に小坂がリーグ3位の26盗塁と、今季先頭打者におさまっていた二人が引っ張りながらチーム全体で機動力を生かしてくる感じか。
奇しくも、マリーンズとドラゴンズはチーム盗塁数が同じ
脚に気を遣いながら、しぶとく繋いでくる打線とも対峙せねばならないトラ投手陣にとっては、ドラゴンズよりも厄介な相手になるのは間違いない。

また、バントを多用しない両監督ではあるが、マリーンズは特にそれが際立っている。
投手が打席に立たないパ・リーグというのを考慮しても、一試合平均の四死球三振もマリーンズのほうが少なく、とにかく打って繋いでいくことで得点を獲る方針であるのがわかる。
交流戦でセ・リーグのホーム球場での勝率が非常に高かったが、そこでも投手の打順で打たせるケースが多く、実際にマリーンズ投手陣の打率も良いのはこれまたタイガースにとって厄介だ。


投手陣を含めた守りだが、さすがに両軍ともリーグ1位のチーム防御率を誇る。
それほど防御率に差はないが、完投数が格段に違うのが目に付く。
指名打者制の有無によるところもあるが、早めに中継ぎ・抑え投手に繋いでくるタイガースと、先発にできるだけ長く留まらせるマリーンズとの差が顕著だ。
しかも、両軍とも後ろに強力なリリーフ三人衆が控えており、どちらが先に彼らを出す展開に持ち込めるかも勝負の分かれ目になる。

奪三振の差は力で捻じ伏せるタイプの投手がタイガースに多く、打たせてとるタイプが多いのがマリーンズ、といった図式か。
失策数の少なさを見てわかるように、守備力は圧倒的にマリーンズが上
風の強い千葉マリンスタジアムを本拠地にしてこの安定した守りは、投手にとっていかに心強いか。
与四死球の少なさからも、マリーンズ投手陣がバックを全面的に信頼している表れだ。
こういうチームは本当に強い。



次に、交流戦で6戦行われたタイガースとマリーンズのチーム成績を表にしてみた。


team

team


投手有利と言われた交流戦だったが、実際その傾向どおり互いのチーム打率は低調。
(タイガースが.228、マリーンズが.236)
投手力がそもそも良いモン同士だけに、こうなるのは当たり前と言えば当たり前。
むしろ注目すべきは盗塁数
タイガースが6試合で赤星の1つだけに抑えられ、なかなか自分たちの攻撃パターンに持ち込ませてくれなかった。
とにかく、マリーンズ投手陣はセットポジションからのクイック投法が非常に上手い。
赤星の出塁自体少なかったのもあるにせよ、仮に塁に出しても脚を何とかして封じる工夫が対戦成績でマリーンズが優位に立った要因だろう。
トラとしては、日本シリーズではとにかく赤星が出塁して、相手の警戒網をかいくぐって走ることが、試合を優勢に進める大きな条件となる。

失策数もやはりと言うか、タイガースが多い。
興味深いのは、両軍とも負け試合に必ず失策を犯しているというところ。
投手陣含めて守りでのせめぎ合いの中、それが乱れてしまうと相手に流れを渡してしまうということだ。


そしてこちらが打撃個人成績。
(クリックすると大きい画像で表示されます)


t_battman_vsm

m_battman_vst

(左が対戦打撃成績、右が今季レギュラーシーズン成績)


タイガースの得点源はやはり4番・5番、マリーンズはフランコか。
やはり両軍とも上位打線に得点が多く記録されている。
切り込み隊長の西岡はもちろん、1番に入ることのある小坂の脚の状態が万全なら当然要警戒だし、特に2番・堀に打たれている点も見逃せない。
とにかく上位打線に仕事をさせないことが、タイガース勝利の近道となる

タイガース打線は打率.222、8三振のシーツで途切れるケースが多かったようだ。
低めに丁寧に集めるマリーンズ投手陣はシーツにとって苦手なタイプなので、対戦打率が4割近い金本と勝負強い今岡に回すためには、トラも2番・鳥谷がしっかり繋いでいくことが重要だ。
攻撃面では、2番打者の働きがシリーズの流れを左右することになるだろう。


最後に個人投手成績


t_pitcher_vsm

m_pitcher_vst


井川の今季唯一の完封が対マリーンズなんだから、野球はわからない。
それも無四球でだ。
先発投手はとにかくムダな走者を出さずに、失点をできるだけ少なく、いい形で後ろのJ.F.Kに繋げること。
特に久保田は甲子園でマリーンズ打線を完璧に封じており、それがいい自信になってくれるとありがたい。

対するマリーンズも先発陣の安定感はタイガースを凌ぐ
それも総じて長いイニングを投げている。
なんせ15勝の渡辺俊を筆頭に二ケタ勝利投手が6人の強力布陣はスゴイの一言。
その中でも小野久保が中継ぎに回るようだと、トラ打線も容易に崩せなくなりそうだ。
抑えの三本柱(Y.F.Kと呼ばれてるとか?)もタイガース同様強力だが、最も手を焼いたのが薮田
打者20人に対して被安打19奪三振と完璧に牛耳られた。
手元で伸びる真っ直ぐと鋭いフォークに苦しめられたが、僅差のせめぎ合いが多くなりそうな感じだけに当然、登板数も多くなるだろう。
シーズン終盤からプレーオフで少し不安を露呈しつつある小林雅だが、トラ打線も打てておらず、出来れば出てきてほしくない。
しかし、両軍のリリーフ3人衆の防御率を比較すると、断然タイガースが上回っているので、やはり先にマリーンズ先発陣を攻略することが勝利への近道となる。


今回のシリーズではバレンタイン監督の口車に乗せられて予告先発が実施されるとのことで、本日の初戦はマリーンズが清水直、タイガースが井川と本格派エース対決ということになっている。
両投手ともレギュラーシーズンでは思ったような成績を残せてないが、この大舞台でどちらが真の実力を発揮するだろうか。
一昨年の経験を生かして井川に何とか頑張ってほしいところだが、清水直も交流戦でトラ打線に打ち込まれ、リベンジに燃えているはず。
どういう展開となるのか、管理人も緊張感が増してきたぞ。



さて、冒頭で述べたように『日本シリーズ予想大会』の予想をこれからしてみる。
各試合の勝敗、そしてMVP選手を予想していくのでかなり難しい・・・。

 第1戦 マリーンズ
 第2戦 タイガース

 第3戦 タイガース
 第4戦 マリーンズ
 第5戦 タイガース

 第6戦 タイガース

以上、4勝2敗でタイガースが日本一と予想させていただく。

そしてシリーズMVP金本

エッ、初戦井川で落とすの?
いや、これは想定内。
ちゃんと5戦目では井川が立ち直り、下柳が2戦とも結果を出してくれよう。
MVPはかなり迷ったが、ここは交流戦での相性を素直に信じることにする。

もはや、予想というより願望だが、結果はどうあれこの2チームによる素晴らしい日本シリーズになることを願って、開幕の日を迎えることにする。

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Oct 17, 2005

マリサポのみなさま、甲子園でお待ちしております

M|000 001 020|3

H|011 000 000|2

17日 プレーオフ第2ステージ5回戦(ヤフードーム) ホークス 2勝3敗

勝:藤田 負:三瀬 S:小林雅


31年ぶり・・・
31年前なんて管理人はまだ生まれてへんぞ!
・・・と一応若さをアピールしてみる


最終戦までもつれて、2試合目以降がすべて1点差
初戦でも2点差試合と互いに厳しい試合。
5試合ともマリーンズ向きの展開に思えるが、ホークスも勝率1位の意地で必死に食らいつく。
レギュラーシーズンの対戦成績同様の星勘定。
流れが両軍の間を行ったり来たり。
もはや勝ったほうが強いというべき息詰まる内容・・・。


正直、今の時点でお腹いっぱい・・・


一昨年までのルールならリーグ3連覇になるはずのホークス
2年連続でプレーオフで敗れ、夢も破れてしまった。

ベンチ内で立ち尽くす王監督。
相手の胴上げに目をそむけず悔しさをかみ殺す松中。
城島の代役で必死のリード及ばず涙に暮れる的場。

なんでオレたちが最高の栄誉を勝ち取れないのか・・・
2年続けてこういう結果になれば、そういう気持ちが溢れてもおかしくはない。

ホークスが一昨年リーグ優勝したときの舞台は千葉。
そのときはマリサポにも称えられながら気持ちよく胴上げさせてもらったはず。
ホークスナインも、そしてファンもそのときの気持ちは忘れてはいまい。
優勝セレモニーで自軍ベンチ前に並び、素直に相手の栄誉をたたえるホークスナインの姿に生まれる新たな感動。


野球ファンとして本当にいいものを観させてもらった


さぁ、相手は決まった
いつまでも感動に浸ってるヒマはない
マリーンズよ、ともに熱く戦おう!
マリサポよ、ともに熱く応援しよう!

素晴らしい日本シリーズをみんなで作り上げよう!!


そしてテレビ東京系列局にもありがとう!

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Oct 16, 2005

おいおい、いったいどっちが勝つんだよ!?

M|002 000 020 0 |4

H|000 000 004 1x|5

15日 プレーオフ第2ステージ3回戦(ヤフードーム) ホークス 1勝2敗

勝:馬原 負:小野


――――――――――――――――――――


M|100 100 000|2

H|010 200 00X|3

13日 プレーオフ第2ステージ4回戦(ヤフードーム) ホークス 2勝2敗

勝:吉武 負:小林宏 S:馬原

本塁打:ズレータ(二回・打点①=小林宏)
     里崎(四回・打点①=和田)
     ズレータ(四回・打点②=小林宏)

ほらほらほらほら

ほらほらほらほら

やっぱり第5戦目までもつれた

やはりもつれたのは小林雅のせい!?


いや、おそらく・・・

『テレ東マジック』のなせる業ではないかと


う~む・・・テレ東恐るべし(ホンマかいな)


結局、21年ぶりの中西清起よりも31年ぶりの小林雅英の方が、のしかかる重圧も大きかったということか
しかし4点差だぞ
ナインもファンも120%優勝だと思っただろうに(当然観てるこっちも)
野球は怖い・・・

上に立つ者の余裕より追う者の強み
ズレータの2発も配球云々とか言うより、打った打者を誉めるべきだろう
吉武へのスイッチも冴えてたな、王監督
あのバント処理のフィールディングで完全に相手の流れを断ち切ったし
さすがに短期決戦、バントの巧拙が勝敗を分ける
トラは大丈夫だろうか
交流戦で金本への危険球の直後に調子を崩した去年の守護神・三瀬も球の切れそのものはよかったが、最後はあくまで馬原に任せるのか

単純に比較すると、マリーンズよりホークスの方が投手陣に付け入る隙が多い分やりやすそうだが、どっちにしろあした勝ったチームが勢いに乗って日本シリーズにやってくるんだろう

どっちが勝ってもいい、強いチーム求ム
あしたはこの両雄の勝負を純粋に楽しむことにしよう

テレ東、ありがとう!

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Oct 14, 2005

おいおい、このまま決まっちまうのかよ!?

M|000 100 120|4

H|010 000 100|2

12日 プレーオフ第2ステージ1回戦(ヤフードーム) ホークス 1敗

勝:藤田 負:小林雅 S:杉内

本塁打:カブレラ(二回・打点①=セラフィニ)
     里崎(七回・打点①=杉内)


――――――――――――――――――――


M|000 003 000|3

H|000 011 000|2

13日 プレーオフ第2ステージ2回戦(ヤフードーム) ホークス 2敗

勝:清水 負:斉藤 S:小林雅

本塁打:カブレラ(五回・打点①=清水)
     川崎(六回・打点①=清水)


圧倒的な打力でパ・リーグ勝率1位の成績をおさめたホークスが連敗
安定した投手力でリーグ勝率2位となり、ライオンズとのプレーオフ第1ステージを勝ち上がったマリーンズが王手
去年同様、第1ステージを勝ち上がったチームがその勢いのままに、勝率1位チームを食ってしまうのだろうか・・・?


しかし、ホークスも勝率1位チームとしての意地がある。
このままオメオメと3連敗で終戦するわけにはいかない。
だって3戦で終わってしまえば・・・


4、5戦目に地上波で唯一中継を担当する

テレ東がかわいそうやないか!!


しかしなんで地上波はプレーオフの中継をせんのや
特に関西のトラ党にとっては日本シリーズの対戦相手が決まるだけに、非常に興味のあるカードのはず
それ以外のファンでも両雄のガチンコ勝負に期待している人が多いやろうに・・・


しかしテレ東といえば、米国W杯アジア最終予選での『ドーハの悲劇』や、一昨年の日本シリーズ最終戦といったオイシイ場面を中継することで定評のある局。
今回もその流れに沿うならば、第5戦までもつれる可能性は十分にある

ホークスナイン&ファンよ

最後の砦『テレ東マジック』に期待しよう!


・・・と無責任に言い放つ輩約1名。



ではここからは少しマジメに(最初からそうしろよ)・・・

この2戦、完全に打線が湿ってしまっているホークス。
やはりレギュラーシーズンから少し間が空いたのが響いているのか。
クリーンナップの3人がマリーンズ投手陣に完全に抑え込まれ、2戦で23打数1安打打点0
それに伴って得点もソロ本塁打3本と、9番・的場の適時打による4点のみ。
1番・川崎が2試合とも2安打と気を吐いているが、2冠王・松中と打撃主要3部門すべて2位のズレータに全く当りがない上に、打線の繋がりも欠いてしまっては苦しい。
城島不在は確かに大きな戦力ダウンだが、レギュラーシーズンで見せた力を発揮できていないのは事実。
実際映像を観ていないのでなんとも言えないが、去年ライオンズに競り負けたことへのリベンジ意識が、逆に空回りしてしまってるのかもしれない。
左右の両輪、杉内と斉藤をたてて落としたのは痛すぎるが、3戦目以降はレギュラーシーズン同様打線が助ける展開に持ち込みたい。
4番、5番に効果的な一発が出るようだと、ムードも一変する可能性がある。
土俵際に追い詰められたホークスの意地を観てみたい。

一方マリーンズは、リーグ随一の投手力で強力な相手打線を抑え込み、安定感のある中継陣から小林雅に繋ぐ必勝パターンに持ち込んで、自分たちのリズムで試合ができている。
短期決戦の「流れ」を完全につかんだとみていい。
打線も勝負どころで繋がりを見せているし、なんせ3戦目は15勝サブマリン・渡辺俊の登板が濃厚で、一気に押し切ることも十分ありえる。
それに二ケタ勝利投手を6人も擁する投手陣である。
その中の何人かが中継で投げるようだと、ますますホークスは苦しくなる。
最大の敵は31年ぶりとなる優勝への重圧くらいか。
そこで選手が必要以上に固くならなければ大丈夫だろう。


勢いに乗るマリーンズがそのまま電車道で突っ切るのか?
勝率1位のホークスが大逆転のうっちゃりを決めるのか?
土曜の第3戦を大いに注目したい(しかし地上波で放送がない・・・)。

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Oct 12, 2005

おめでとう!!スワローズ・青木、200本安打達成!!

久々に他球団ネタを・・・


ヤクルト青木が通算200安打達成!イチローに続き史上2人目(サンスポ速報)


いやはやお見事。
今年は試合数が多いからとはいえ、ちゃんと1年通じてレギュラーとして出続けているからこその記録なんだから大いに拍手を送りたいよ。
左打者俊足スイングスピードの速さバットコントロールの上手さがイチローとよく比較されるところだが、彼の特徴は思い切りの良さ
印象としてとにかく第一ストライクからガンガン振ってくるしね。
実際この200本目の安打も初球を打って達成しているのか。
タイガース投手陣もよくやられたが、先頭打者でこうして思い切って振ってくるタイプは、投手としてもかなりやりにくく映ったはずやろうなぁ。

4月終了時の成績が87打数20安打、打率 .230
2番打者として繋ぐ打撃心がけていたにせよ、三振数も多く、正直大して目立つ感じはなかった。
しかし、5月11日に初めて1番打者に起用されたとたんに、プロ入り初の猛打賞
以後はまさに水を得た魚のようにこの打順に定着、5ヶ月あまりで180本の安打を積み重ねていく。

リンク記事にもあるように、内野安打が全体の1/4左方向へ流した安打が3/4と、自分の打撃の特徴をしっかり理解しているし、相手のシフトに惑わされない精神的な強さもある。
前年まで全く無名だった選手が一躍脚光を浴びるところもイチローを髣髴とさせる。
青木がイチローに本当の意味で近づけるかどうか、来年も彼の打撃から目が離せんね。

早大の同期生、鳥谷にもいい刺激になってくれるとエェな。

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Oct 10, 2005

【T.B企画】虎キチブロガーのMVPを探せ!

いつもお世話になっている旅は人生の道標のshuさん発案の「虎キチブロガーのMVPを探せ!」という、今年の観戦成績をみんなで検証しあうというなんともおバカな素晴らしい企画に参加させていただく。


今年はタイガース戦を5試合観戦。
例年トラ観戦は多くても2~3試合だった私にとっては自己記録更新である。
・・・といっても、自宅から近い大阪ドームの旧バファローズ戦を観ることが多かったので(当日券ですぐ入れるし)、プロ野球観戦そのものは休日中心に行ってたのだが、熱血トラ党からすればいささか少ない甲子園観戦暦ではある。
まぁ早い話が甲子園の帰りの混雑がウザかっただけだったりするのだが・・・。


それでは今年の観戦暦を振り返ってみると・・・

  5月15日 T vs E 7-4○ (記事はこちら
  6月23日 T vs D 3-9● (記事はこちら
  7月30日 T vs S 0-13●(記事はこちら
  8月17日 T vs B 3-0○ (記事はこちら
  9月 1日 T vs D 8-1○ (記事はこちら


3勝2敗・・・チーム勝率に負けた。

そして5試合の防御率は・・・5.40
総得点より総失点が上回ってるし。
やはり7月30日の13失点が響いてるわな。

ついでに5試合のチーム打率も計算してみると.305
結構打ってるんだなぁ。
総本塁打は3本だからつなぎ野球を堪能できたわけだな。


ちなみに今年のベストゲームはこの試合を挙げる方が多かろうが、個人的にはこの試合
今年飛躍した投手の一人杉山が、同い年の松坂と真っ向勝負に挑んで投げ勝った試合。
杉山には期待していたし、フツーに感動してしまった。
同時に松坂のスゴさも感じることができて非常に密度の濃い試合だった。


さぁ、次は日本シリーズやっ
・・・ってチケ獲れるかなぁ。

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Oct 09, 2005

【まあ聞いてんか】何でも新しいっちゅーのはエェもんや

new-pc


―マジック点灯する直前の9月11日やったかな。5年間頑張ってきてくれたPCがとうとうアカンようになってしもぅてな、どないもならんからとりあえず修理の見積もり出したんや。ほな「電源基盤の故障でそれの交換だけだと5万近くかかり、すべての修復だと9万アッチャコッチャ」言いよんねん。「アホか、そんなん買ぅたほうが早いやろ!」って言うしかないやん、そんなん・・・。

―それから一月弱、便悪い悶々とした生活や。ネット界ではマジック点灯やらX-DAYはいつやとか盛りあがっとるし、ホンマ完全に置いてけぼり状態やったからな。携帯からの記事書き込みも邪魔クサいし文字制限あるし・・・。

―せやけど日本シリーズまでには何とか準備しとかなあかんからな、こないだスプリンターズSで一発イワしたったからエェ機会やし、思い切ってこれ買ぅたったんや。

―もうスペック的には何も問題あらへん。CeleronのデュアルコアCPUやからアプリなんぼも立ち上げてもサクサク動きよるしな(その代わり電気よぅ食うけど)。まぁ、何でも新しいっちゅーのはエェもんやわ。以前使ぅてたマシンスペックがショボいから余計にそない感じるんやろうけど・・・


―またPCが無いときにいろんなことが起きるんや。トラのリーグ優勝もそうやし、高校生ドラフト村上ファンドの問題とか。


―今回のリーグ優勝はチームの強さを肌で実感できてホンマ嬉しかったな。試合を重ねるごとにチームが成長していくっていうか・・・。胴上げのときに藤川の涙観てウチももらい泣きしてもたわ。しかし年間80試合登板て、考えられん数字やで。しかも、ほとんどタイトな場面で出てきとるわけやからな。それに金本といい下柳といい、この年で自己記録を大きく超える成績を残すっちゅーのは大したモンや。優勝決定試合と公式戦最終試合の下柳には、ホンマ「感動」っちゅー言葉では足りんぐらい素晴らしかったな。

―金本もタテジマ戦士ではバース以来の40発やろ。ラッキーゾーンなくなって、しかも左打者には不利な浜風が吹いとるのにな。ナンボ今年試合数が増えた言ぅたかて、並大抵の数字やないで。しかも彼も37歳で自己記録更新て恐ろしいわ。体力だけやのぅて技術に裏打ちされたものがあるからこその成績やけど、全試合フルイニング出場しながらやもんな。ホンマ考えられんて言うか、スーパーマンとかの世界やで、それこそ。

―あの高校生ドラフトのドタバタは何や。高校生の将来の進路を決める大事な会議であんな不手際があったらいかんやろ。そら事前の説明も抽選用紙の確認も怠った主催者側に非があるけれども、今までクジ引きのやり方ずっと見てるわけやし、『交渉権確定』の文字かてあんだけデカデカ書いてるんやからわかりそうなモンやのに。また堀内監督も「交渉権獲定って書いてるのがハズレなのかと思ってた」って、おめでたいこと言うとるし。いっそのこと『清原獲得』って書いといたったらよかったのにな。

―タイガースは近大付のクンを一本釣りで1巡指名やったな。まぁ、大阪では大阪桐蔭の辻内と並ぶ左右の両輪っちゅう評判やったからな。期待してもエェやろうけど、痛めてる右ヒジの具合がちょっと心配やな。それを見越して育成に自信があるっていうことなんやろな。来月の大学・社会人ドラフトとも合わせてこの時期はワクワクするもんやな。新戦力の顔ぶれ見て、こん中でどんだけが将来のチームを背負って立つような選手に成長するんかなぁ、って思いを馳せるのもプロ野球の醍醐味のひとつやし。新しいっちゅーのはやっぱエェもんやね。


―村上ファンド問題がエラい長期化しそうやけど、なんか今年はジャイアンツの監督問題やらこんなことやら、せっかくのエェムードを白けさせるようなハナシが多いな。なんや、誰かの陰謀か?そら投資ファンドが企業株を大量取得するっちゅーハナシはよぅあることやけど、まさか阪神電鉄に目が向けられてるとはな。ほんで「球団の株まで上場せぃ」て言ぅてることで、巷では「村上タイガースなんてイヤや」とか「タイガースはファンのものや」やら「オマエ、ゴールデンゴールズの監督ちゃうんか」とかいろいろ熱ぅなってるけど、村上側からしたら今の取得株の価値を上げることが仕事なわけやろ。そのために球団株上場を提案してるんやろうし、敵対的買収とは趣がちゃうように思えるんやけど、金儲けのエサにタイガースが使われてるようなモンやし感心はできんわな。まぁ、ホンマのところはどない考えてるんかわからんけど、しばらくは様子見とかなしゃーないんやろな。


―今月はホンマ、出費が嵩んでしもぅたな。せやけどPCのない生活なんて考えられへんし、早めに手に入れるに越したことないしな。問題は日本シリーズ観戦費用やな・・・。ホンマ毎週末は頑張らんとアカンな。このままやったらどっこも行かれへんやん。

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Oct 02, 2005

日曜重賞予想スペシャル ―スプリンターズS シリウスS―

日本の精鋭vs香港の刺客の図式となっている今年のレース。
混戦が予想されるが、果たして…?


   スプリンターズS

 ◎ ⑧プレシャスカフェ
 ○ ④デュランダル
 ▲ ⑬サイレントウィットネス
 △ ⑫アドマイヤマックス
 △ ⑩キーンランドスワン
 × ⑭マルカキセキ


春前まではスプリント戦線で最右翼の存在だったプレシャスカフェ。近2走奮わないが4連勝後の高松宮記念での3着というこでその疲れが出たようだ。陣営も立直しを図っており、元々ポン駆けも利くタイプなのでむしろここが狙い目か。

デュランダルも休み明けが苦にならないタイプ。爪の不安がなければ二年連続連対の地力が黙っていない。

S.ウィットネスは前走安田記念(3着)が強い内容。力感溢れるスピードで一気に坂を駆け上がられても不思議ない。

高松宮記念馬A.マックス、叩き2走目キーンランドスワン、夏の上がり馬マルカキセキら今回は差し馬の出番にも注意したいが、シルシ上位3頭の中から勝馬がでるとみる。
逃げ、差し、追い込み各馬がゴール前一気に殺到する激しいレースとなろう。

――――――――――――――――――――

  シリウスS


 ◎ ⑬ブルーコンコルド
 ○ ⑨サンライズキング
 ▲ ⑦インタータイヨウ
 △ ⑧マイネルモルゲン
 × ④エイシンチャンプ


6月の同舞台、プロキオンSの勝ちっぷりを素直に信頼してブルーコンコルドを中心視。とにかくこの条件での強さが目立つ。
距離、コース実績ならサンライズキングも負けられない。結局プロキオンSの再現か。
叩き3走目のインタータイヨウが一角を崩せるか。安定度からしてこの馬が三連単の軸にふさわしいのかも?

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