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Aug 31, 2005

3ヶ月ぶりとな・・・

阪神地方は午前中から大雨。
よって30日の甲子園 T―D 決戦は中止。
せっかくの首位攻防戦に水を差されたみたいな感じだが、両軍ともリリーフ陣を使い詰めで来てるのもあるし、いい骨休みとなったかな。
とりわけタイガースは急性へんとう炎で、先のジャイアンツ戦でベンチ入りを外れた藤川にとってもいい休養になっただろう。
どちらも連勝中だったけど、それまでの勢いをあしたからの戦いでどちらが維持できてるかな。
それより天気は大丈夫か?
31日も微妙な状態だが、なんせ管理人1日に観戦予定なので何とかそこで天候よ回復してくれ。

まぁスゴいことに、タイガースにとってなんと3ヶ月ぶりの試合中止
ここまで5月末の交流・イーグルス戦(フルキャスト)で1試合の中止があっただけで、しかも翌々日の予備日にそのぶんを開催。
それ以外は全て日程どおりパーフェクトに試合を消化している奇跡的ともいえる状況。
確かに昨今はドーム球場が増えて試合消化が順調に行えるようになったけど、ここまで順調すぎるシーズンも珍しいな。
関西もどちらかといえば空梅雨気味だったし、それでも後半はまとまって降ってた時期もあったのにね。

ともあれ、トラナインにとっても週末から体調を崩した管理人にとってもいい休養になった。
またあしたから気合の入れなおしやね。


帰宅して録画しておいた『PRIDE』をチェック。
「シウバが負けた!ショーグン強ェッ!!ヒョードルも相変わらずスゲェな・・・」とか言ってるうちにすっかり体調も良くなったみたい。
だんだん気合も乗ってきたゾ。
それにしてもミルコ、ちょっと全盛期よりキレが悪くなってないか・・・気のせいか?



他球場の結果

G 2 ― 3 S

B 2 ― 4 C

H 8x ― 7 M

E 1 ― 4 F

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Aug 26, 2005

「ロードから帰って死ぬ」ってオチか?

G|010 120 000|4

T|000 000 000|0

26日 16回戦(甲子園) タイガース 8勝8敗

勝:工藤 10勝7敗 負:ダーウィン 1敗

本塁打:仁志10号(二回・打点①=ダーウィン)


トラナインよ、そしてトラ党の方々よ・・・

もう順位表は見ないようにしよう

下からドラゴンズがどれだけ追い上げてきても気にしないように。
下位チームだからカード勝ち越しできる、なんて思わないように。


まぁはっきり言って今のタイガース・・・

チーム状態ではリーグ最下位だ。

しかし、こういう苦しいときこそチームが一つになるとき
相手云々関係なく、自分たちの野球をして目の前の試合に集中して戦っていくだけ。
だいたい「苦しいとき」なんて今年も何度か経験したじゃないか。
交流戦前の5連敗に、夏ロード前後の4連敗
それがどうだい、そのシンドイときを乗り越えて交流戦で大きく勝ち越して奪首に成功したし、ロードでは11年ぶりの貯金だったし。
だから今の状態も乗り越えられるはずだし、それだけのチーム力はあるのだ。


きょう対戦のジャイアンツも、タイガースにとっていい見本になったともいえる。
清原、ローズといった一発頼りの選手がいなくなったことで、打線も後ろにつなぐ意識が強くなっている。

初回、一死で一塁に脚の速い鈴木を置いて二岡の右打ち。
四回は先頭の5番・阿部が内野安打で出塁して、次の高橋由が球に逆らわず左越二塁打でチャンスを広げて村田の中越適時二塁打につなげた。
そして五回も2つの四球で二死・一二塁から、阿部が右越2点適時二塁打
コンパクトに好球必打に徹する姿勢がジャイアンツから多く見られたのは確かだ。

そして守備面でも(急造一塁・阿部はともかく)中堅手・鈴木、そして帰ってきた右翼手・高橋由投手に与える安心感は大きい。
守りに大きく不安のあるローズがいないことで、投手も「少々外野に大きいのが飛んでも捕ってくれるだろう」という思いが芽生えて当然。
だから先発・工藤も打者にどんどんストライクゾーンで攻め込んでいってたし、トラ打線も調子落ちとはいえ真っ直ぐに力負けするケースがほとんどで、まともに打撃をさせてもらえない。
投手中心の守りのリズムを攻撃に転換する好例、いやむしろ、タイガースがこれまでやってきたことを相手が実践しているわけだ。

対するタイガースはレギュラーもほとんど出ずっぱりだし、加えて中止のない試合消化で選手の疲れもピークに達しているだろう。
バットも振りが鈍いし、打席に立った時点で追い込まれているような雰囲気さえ漂う。
しかし、そういうチーム状態が悪いときでも今出来ることをしっかりやるだけでリズムも好転してくる。
そういう中で、代わり端にいきなり先頭打者へ四球を与え、それをきっかけに失点した江草
こういうことをしていてはいいリズムなど生まれようはずがない
40歳を超えてなお、強気に打者に向かっていく工藤とは対照的に映って寂しい。


考えてみればあれだけボロボロだったチームが、数人選手が入れ替わっただけでこれだけキッチリ戦える集団になってるんだから、チーム状態が良くなるのも悪くなるのもちょっとしたきっかけだったりするんだよ。
歯車のかみ合わない今のトラだけど、状態がよくなるときが必ずくるので、何度も言うように周りを気にせず自分たちの戦いに徹していくだけ。
「眼下の敵に勝たなくちゃ」とか「弱い相手に取りこぼしはダメだ」とか余計なこと考えちゃいけない。

今のトラには「順位表」なんて必要ないんだよ



他球場の結果

S 8x ― 7 B

D 8 ― 6 C

L 6 ― 3 E

M 4 ― 0 Bs

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Aug 25, 2005

鯉の舞いアヒ

romano


T|000 004 100|5

C|201 301 00X|7

25日 16回戦(広島) カープ 6勝10敗

勝:ロマノ 5勝4敗1S 負:下柳 10勝3敗 S:ベイル 2勝17S

本塁打:嶋20号(一回・打点②=下柳)
     緒方17号(三回・打点①=下柳)
     前田21号(四回・打点①=下柳)
     倉2号(四回・打点②=下柳)
     今岡21号(六回・打点④=ロマノ)
     前田22号(六回・打点①=桟原)


最近朝早くて晩の帰宅が遅い生活が続いてるので、試合もまともに観てない。
きのうの24日の試合は序盤三回あたりまでは観ることができた。
まぁ、その後はラジオで聴いてたけど。
そんなこんなで、カープ入団4年目だったかの大島クン、プロ入り2試合目の先発でプロ初星おめでとう。
パッと観、一瞬高橋建かと思ったけど(顔も似てた?)。
サイン見てからセットポジションの姿勢に入るあたりなんかソックリだったな。
投球スタイルも、力のある真っ直ぐにカーブを織り交ぜるところもよく似てる。
さすがにフォームは少し違ってたけど、小さめのテイクバックから腕を前に大きく振ってくるので、打者もタイミングがとりにくそうだった。
スケール的には高橋建よりこっちの方が上だろうし、変に自信つけさせちゃ今後もやりにくくなりそうだな。
カープとしては楽しみな逸材が出てきて、期待も広がるだろうけどね。


でもってきょうの試合もあんまり観てないけど、両軍先発はカープがロマノ、タイガースが下柳と両者中5日での登板。
中5日だとあまり芳しくない下柳が、3 1/3回で4被弾6失点とメロメロ。
10勝目を挙げた6日の試合は、打ち気に逸るところを低めの変化球を軸に上手くかわしていって、6イニングで球数も66球と、援護があったにせよ対カープ打線の理想的な攻め方が出来ていた。
しかし今回は初回から球が高く浮いて、早いカウントから打って出てくるカープ打線に投球を組み立てる間もなくやられてしまった。
前回登板でも初回に一発を食らって以降も制球が甘く、集中打を浴びてしまったわけだが、今回もその傾向が出てしまった。

下柳がやられるパターンはいつもだいたい同じで、低めの制球と内外角の球の出し入れが機能しなくなると一巻の終わり。
元々真っ直ぐで押していくタイプでないのに、第一ストライクからガンガン振ってくる相手打線にたいして甘い球から入ってしまうと、上で挙げた6日の試合と真逆の結果になるのは明らか。
まぁ、これまで10勝しているが年齢を考えればここまでホントよくやっているわけで、球が高く甘めに入ってしまうのもこれまで頑張ってきたぶん下半身の疲れがあるのだろう。
降板してベンチに下がるとき、彼としては珍しく異常に悔しがるシーンが映っていた。
1000奪三振を飾れなかったが、この悔しさは次回登板でキッチリ晴らしてくれるだろう。


それにしてもカープ打線は早いカウントから打っていく積極性が目立つ。
タイガースもそれに倣ってほしいくらいだが、ロマノのチェンジアップやカットボールに苦しんで五回まで1安打の0行進。
ようやく六回に先頭・赤星の左前打を皮切りに一死・満塁から今岡が金本の1000得点に華を添える左越満塁弾を放って2点差まで追いすがるが、トラの見せ場といえばこれぐらい。
カープ必死の7人継投で逃げ切られてしまった。


ロード最終章のカード初戦で今ロードの勝ち越しを決めたはいいが、それで安心したわけではないだろうが最下位カープに連敗
どうも打線に活気がないというか淡白というか、初戦の大竹の荒れ球にムリヤリ合わせると打撃が狂いそうな予感がしたが、それが的中してしまったかもしれぬ。
金曜から久々に甲子園に戻ってジャイアンツを迎え撃つが、ここでまた普段やってる野球を思い出してくれるだろうか。
とにかく、投手陣が踏ん張っていいリズムを作って攻撃にそれをつなげる、後攻め甲子園での戦いをしっかり見せてほしいね。

・・・ってゆーか、先発陣はどうなってんのかな?



他球場の結果

B  中止  G

M  中止  H

E  中止  Bs


台風の影響で他は全部中止か。
進路にあたっているところにお住まいの方はくれぐれもご注意を。

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Aug 23, 2005

秋の気配 漂う頃の クールビズ

snapshot20050824083427


T|011 030 020|7

C|100 000 000|1

23日 14回戦(広島) カープ 4勝10敗

勝:井川 11勝5敗 負:大竹 7勝9敗

本塁打:嶋19号(一回・打点①=井川)


う~ヤレヤレ、久々の更新じゃわい。


この試合に勝てば11年ぶりに夏のロード勝ち越しとなる一戦。
確かに本拠地で戦えない不利があるにせよ、ここまで負けにゃならんかったのかねぇ。

毎年毎年8月に、トラが苦しむ「死のロード」って、言うじゃな~い・・・

でも「死のロード」が始まる前からすでに死んでますから~ッ・・・残念ッ!!

死者にムチ打つ「地獄のロード」・・・斬りッ!!


・・・な~んて言ってたのも数年前までのハナシ。
今年のチーム状態や選手のモチベーションを考えりゃ、勝ち越したくらいでそんな騒ぐことじゃない。
まぁ、快進撃に沸いた一昨年ですら4勝11敗だったから、不安になるのも無理ないけどね。
でも一昨年のロードは、負け数はどんどん増えていくのに、マジックはどんどん減っていくという「不思議ロード」だったっけな。
今年のロードはこれまで鬼門といわれたナゴヤドーム神宮で勝ち越したのがそのままの星勘定になってるから、ここで上手く戦えたのが大きいね。
落合監督が「勝負は8月」って言ってたのはトラがここで失速することを期待してたのかもしれんけど、もしそうなら目論みは大きく外れたことになるな。
まぁ、相手がどう出ようがトラはトラの戦いに徹するだけ。
今後もゲーム差なんて関係ない(でもドラが負けると少しホッとする)。


とにかくきょうは眠いし、あした早いし、TVもほとんど観てないので、簡略版で。

先発の井川、交流・対マリーンズ3回戦以来の完投勝ち。
11勝のうち完投勝ちが2つってのは寂しいけど、この時期にリリーフ陣を休ませてくれたのでまぁヨシとしよう。
驚いたのが球数が97で済んだこと。
いくら相手の早撃ちに助けられたとはいえ、100球未満の9回完投なんてプロ入り以来初めてじゃないのか?
与四球が1と少なかったのもその要因だろうが、打者の打ち気をそらすツーシームが有効だったのかもしれない。
彼の省エネピッチなんてそうそう観られるもんじゃないから、なんか不思議な感覚だ。

試合前半はゴロアウトが多く、中盤あたりから三振を獲るようになったということは、徐々にノッてくる彼の特徴が出ている感じ。
初回に嶋の右中間ソロで先制されても、冷静にリズムを保って投げ続けいたのが勝因だろう。
八回からTVを観たけど、真っ直ぐの力は充分あったし、変化球も低めに決まってたから、少々甘く入ってもカープ打線にスイングをさせてなかった。

この調子で投げていれば自ずと結果はついてくるはずだが、何でこれをシーズンの初めからしてくれんかったんだよ!
おそらくあと6回くらい登板機会があるだろうから、そこで全部勝てたらシーズン序盤のダルダルな姿を見なかったことにしてやる

ともあれ、彼自身も意識していた1000投球回達成おめでとう!
7回を投げれば達成だったので、相手打線を抑えこんでいれば無事に迎えられるという意味でも気合が入ってたのだろう。


カープ先発の大竹に対して序盤は苦しんだ打線も中盤に捕まえて、後半もカープリリーフ陣から効果的に加点。
それにしても大竹はムチャクチャだったな。
三回までで四球・5被安打・3奪三振・72失点
あまりの荒れ球にトラ打線も的を絞りづらかったということか。
なんせここまでで球数が92だからね。

五回に二死・二三塁から8番・藤本を敬遠して井川勝負。
その井川に適時内野安打が出て、さらに赤星にも左前2点適時打でこの回3失点。
腕を振ることで相手打線を戸惑わせていたのが、満塁にしてストライクを取りにいってしまったのかな。
6イニングで投げた球数が167
なかなか替えられないのもカープ投手陣の苦しい事情なんだな。

そんな大竹相手に打撃も狂わされたのか、先発全員の16三振を喫したトラ。
カープに強かったはずのシーツも4三振。
終盤に浜中の左前適時打、矢野にも右前適時打が出て何とか格好がついたけど、今回はまぁ大変な投手に当っちまったな。

こういうことで打線の変調が起きたりするので、あした先発の福原に前回と同じような投球を見せてもらうことを期待しよう。



他球場の結果

S 1 ― 3 D

B 3 ― 1 G(七回表一死コールド)

L 3 ― 19 F

E 5 ― 6 Bs

M  中止  H

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Aug 20, 2005

Image Baton

毎度お世話になっている当ブログ上得意様・りさふぇるなんですさんより「イメージ・バトン」なるものを頂いておりまして、まぁいわゆる連想ゲームみたいな要領でブロガーさんに単語を渡していくゲームだそうな。
(スンマセンりささま、やっと記事に出来ますた)
それでりささんからバトンを受け取った時点での経過を見てみると・・・


夜景


宝石箱


セレブ


叶姉妹


ゴージャス


名古屋


中日ドラゴンズ


・・・と来て、りささんが連想されたのが・・・



う~やん



う~やん・・・!


あのドラゴンズの珍プレー王こと宇野勝氏のことですな。


いきなりう~やんだからなぁ。
真っ先にひ~やんが思い浮かんだんだが、それじゃ能がない気がするし・・・。
まぁ宇野選手からイメージするのはヘディングとかトンネルとか仙サンの車に追突とかアレなことしか連想できんのだけど、彼にもお笑い系以外で輝かしい実績があるんだよね。
それは・・・


本塁打王を獲得したことがある!


明らかに清原より格上なんだよな。
実績面でも珍プレー大賞の貢献度からしても。

で、彼が本塁打のタイトルを獲ったとき、実はもう一人同じ本数の選手がいたことをご存知だろうか。
その選手と同数でタイトルを分け合ったのだが(敬遠合戦とかになったけどね)、その選手とは・・・


掛布雅之


・・・ということで、この掛布雅之をバトンとして他のブロガーさんに渡そう・・・と思ったら、結構広まってるなぁこの企画。
かなり次のイメージが湧きそうな単語だと思ってたのに・・・。

でも、掛布さんの現役当時の背番号を考えれば、バトンを渡す方はこの方がふさわしいでしょう。
スンマセンがはまちゃん31♪♪さま、よろしくお願いいたします。

エ、前のMusical Battonみたいに3人に渡さなあきまへんのか?
ほな、どなたか受け取りたい方がいらっしゃれば漏れなくお渡ししますので。

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Aug 19, 2005

感動的な試合だった

       T|010 000 100| 2

S|251 020 20X|12

19日 15回戦(神宮) スワローズ 8勝7敗

勝:川島 9勝8敗 負:下柳 10勝2敗

   本塁打:ラミレス26号(一回・打点②=下柳)
     今岡19号(二回・打点①=川島)
     小野2号(三回・打点①=ダーウィン)
     小野3号(五回・打点②=ダーウィン)
     畠山1号(七回・打点①=太陽)


6日に幕を開けた夏の全国高校野球も早や準決勝。
2試合とも追いつ追われつの観ていて面白い試合。
(管理人は仕事中でラジオ中心だったが)


第1試合の京都外大西対宇部商

京都外大西は2年生の北岡と1年生の本田の2人の投手で勝ち上がってきた。
大会前の評判こそそれほど高くなかったが、試合毎に力をつけてきた印象。
指揮をとる三原監督が今大会限りでの勇退を決めており、ナインも「監督に優勝旗を」の意気込み強く、最後まで諦めない試合運びは驚異的に映る。
実際、2回戦の対関西戦では6点差をひっくり返す粘り腰で、ここ一番の打線のつながりが身上。

対する宇部商は4番でエースの好永が地方大会からひとりで投げ抜いてきた。
左腕から繰り出すキレのある球に確かな制球力で2回戦の対静清工戦で完封勝利。
一気に今大会の注目左腕として名を馳せた。

試合は序盤から京外西ペース。
四回までに3点を取って試合を優位に進める。
宇部商エース・好永もさすがに連投の疲れがあるのか。
しかし、中盤から試合がめまぐるしく動く。
宇部商も五回に2点、六回に3点を挙げて逆転。

対する京外西も七回に4安打を好永に浴びせて3点をとって再逆転。
それでも粘る宇部商は、三回からリリーフに上がった京外西1年生投手・本田を捕まえて八回終了時に7-6と再々逆転し、シーソーゲームを展開。

両投手とも疲れがピークに達する最終回、京外西最後の攻撃。
先頭打者の死球をきっかけに5安打、なおも好永の失策も絡んで一挙4点をとって再び3点リード。
粘る宇部商も九回裏、こちらも先頭打者の四球を皮切りに2安打で1点を返すが、反撃もここまで。
京外西が打撃戦を制して初の決勝進出。
宇部商・好永、9回164球の熱投報われず・・・。


第2試合の大阪桐蔭対駒大苫小牧も好ゲーム。

駒大苫小牧は言わずと知れた昨年の優勝校。
3番・辻(3年)が引っ張る厚みのある打線はもとより、初戦完封のエース・松橋(3年)に3回戦でキレのある真っ直ぐと変化球を披露した田中(2年)と投手陣の手ゴマも豊富。

大阪桐蔭は150km/h左腕・辻内と、準々決勝の東北高戦で清原以来21年ぶりとなる1試合3本塁打の離れ業を演じたスラッガー・平田を擁する、優勝候補筆頭に挙げられるチーム。
平田だけでなく、脇を固める打者も上位から下位までパワフルな打撃を見せており、息の抜けない打線。

ある程度投手戦が予想されたが、試合が動いたのは二回表の駒大苫小牧の攻撃。
真っ直ぐに力のない大阪桐蔭・辻内から5安打・1四球と打線がつながり、一挙5点先制して流れをグッと引き寄せる。

駒大苫小牧先発・田中は2年生ながら落ち着いたマウンドさばきで、140km/h中盤の真っ直ぐと鋭く変化するスライダーを武器に大阪桐蔭打線を手玉に取り、なんと五回まで無安打に抑える。
二回に5失点の辻内も、それ以降は徐々に自分のリズムを取り戻し、次第に真っ直ぐの力も増してくる。
立ち直った辻内に呼応するかのように、ようやく大阪桐蔭打線が田中を捕え始める。

七回裏、5番に入るスーパー1年生・中田がチーム2本目の安打を放つと、7番で捕手の川本の適時打、8番・辻内の左越2ランで3点を返す。
なおも八回裏には1点差に迫ったあと、4番・平田の遊ゴロの間に三塁走者が生還、ついに同点に追いつく。

尻上がりに調子を上げる辻内に対し、駒大苫小牧も田中→吉岡のリレーで大阪桐蔭打線をかわしていく。
両軍譲らず、試合は延長戦へ。
十回表、駒大苫小牧は先頭の主将・林が二塁打で口火を切り、3番・辻が辻内の渾身の真っ直ぐを弾き返す適時二塁打でついに勝ち越しに成功。
十回裏、粘る大阪桐蔭も一死から安打の走者を出して二塁まで進むが、最後は平田が三振に倒れ、駒大苫小牧が2年連続の決勝進出を果たした。
豪腕・辻内、この試合も16奪三振をマークしたが、二回の5失点が最後まで響いてしまった。
そして主砲・平田もこの試合5打数無安打と快音を響かせることはなかった。

2回戦の対藤代戦で史上5人目の19奪三振を記録した辻内。
準々決勝の対東北戦で驚愕の3発を放った平田。
この夏を湧かせた、甲子園の歴史に名を刻む2人の怪物が静かに甲子園を去った。
タイガースも今ドラフトで獲得を狙っているとされているが、やはりこの2人には聖地で大暴れする姿がよく似合う。
出来ることならタテジマに袖を通してほしい。


この2試合とも最後まで試合の行方がわからない白熱した戦いとなった。
試合展開だけでは語れない「凄み」に高校生の無限の可能性を感じる。
もはや‘感動’という言葉では言い表せないような、簡単にそういう言葉を出すと失礼に思えるような気がしてしまう。
20日の決勝戦、京都外大西も駒大苫小牧もこの甲子園で最後まで戦える喜びを胸に、精一杯楽しんでプレーしてほしい。




エッ、タイガースの試合?
知らん。


柳の下に人が居る

だから~下柳~



まぁ・・・こんな日ぐらいは


現実頭皮


hosoki

あなたハゲるわよ




他球場の結果

G 2 ― 1 C

D 0 ― 1 B

Bs 3 ― 5 F

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Aug 18, 2005

みんなで手にした勝利 戻した貯金20 離した3差

tigers_heros


B|022 000 010 0 |5

T|300 000 200 1x|6

18日 18回戦(大阪ドーム) タイガース 10勝5負3分

勝:久保田 4勝4敗19S 負:木塚 5勝5敗

本塁打:佐伯14号(三回・打点①=安藤)
     多村24号(三回・打点①=安藤)
     片岡1号(七回・打点①=加藤)


「あそこでゲームセットという期待で出してもらったはず。みんなつないでくれたゲーム。何とかしたかった」

赤星が、鳥谷が、今岡が、浅井が、片岡が打って走って・・・
安藤が打たれたあとも、桟原が、江草が、ウィリアムスが、藤川が、久保田が何とか相手の攻撃をしのいで・・・
勝利のためにみんなが頑張って作ってくれた試合。


猛虎の要のお立ち台。
「みんながつないだ試合」に応えたかった。
決めたのは矢野輝弘
でもこの試合のヒーローは選手全員
みんなに勝利打点だ。

さぁロード後半も
気持ち一つに戦おう!


snapshot20050819002557

なんだかんだで頼りになります


snapshot20050819002118

次は頑張りましょう



他球場の結果

C 6 ― 8 S

D 4 ― 5 G

L 5x ― 4 M

H 1 ― 8 Bs

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Aug 17, 2005

黄金コンビ誕生(?)と黄金リレー

P1010012


17日 17回戦(大阪ドーム) タイガース 9勝5敗3分

勝:福原 7勝12敗 負:土肥 7勝7敗 S:久保田 3勝4敗19S


関西に戻っての対ベイスターズ戦2戦目。
前日は井川と三浦の息詰まる投手戦が展開された挙句に、結局延長引き分け
眼下の敵、ドラゴンズが敗れてゲーム差こそと半歩広がったが、終盤にチャンスを迎えてもことごとく潰すトラ打線に少しストレスが溜まる。
打線に得点力があまり望めないなら、今回も投手陣の奮起がカギになりそう。
そして攻撃陣も走者を確実に得点圏に送り、攻撃の形をしっかり作っていこう!


P1010006


両軍先発投手はほぼ予想通り。
ただ、頭部死球の影響で打撃の形が崩れているのと、疲れを少しでも癒す意味か、先発捕手は矢野ではなく浅井
福原&浅井のバッテリーといえば、この試合で完封劇を演じたコンビ。
その辺の相性も考慮に入れてか、矢野とはまた違ったリードで新鮮味を引き出してみるのも面白そうだ。
まぁ一番肝心なのは、福原自身が自分のリズムで自信持ってちゃんと投げてくれることだけど。


P1010008


今日の席からマウンドを観るとこんな感じ。
やっぱ、三塁側が見慣れてるせいか一番しっくりくるアングル。
なんせ管理人が三塁側に陣取るとトラは無敗というジンクス。
期待を込めて福原の投球を見守る。

今季はじめてスタートからワインドアップモーションで投げる福原。
一回表、ベイスターズの攻撃をわずか9球、三人で片付ける。
やや球が高めに浮いていたが、キレそのものは悪くない感じ。


一回裏、赤星が左前打で出ると、2番・鳥谷はバントの構え。
彼にしては珍しく初球から三塁前に転がす。
特に絶妙なコースに転がったわけでもないし三塁・村田の動きも緩慢だった感じでもないが、一塁転送より早く鳥谷がベースを駆け抜けてバント安打となり、いきなり無死・一二塁のチャンスが訪れる。
昨日の流れを断ち切る意味でもしっかりシーツにつないでほしいところだが、見事左前適時打で赤星を還し、タイガースが幸先よく先制!
なおも続く無死・一三塁の好機に主砲・金本が大きな中犠飛
土肥の立ち上がりを捕えてまず福原に2点をプレゼント。


三回表、先頭の8番・相川にカーブを2球続けて遊ゴロ。
このところの福原はカーブを有効に使うシーンがあまり観られなかったので、浅井のリードで新味が出た格好か。
二死から石井に四球を出すが、その石井の盗塁を刺して肩の強さもアピール。
福原を3イニングを無失点に導き、ここまでは浅井の起用がピタリと当る。


三回裏、相手が浅井マジックに面食らってる間に追加点がほしい。
早速鳥谷がラッキーな二塁内野安打で出塁、シーツの繋ぎが期待されたが空振三振、続く金本も粘ってフルカウントからの10球目を空振三振、スタートを切った鳥谷が二塁で刺されて併殺。
二回以降落ち着いた土肥をなかなか崩せない。


四回表、こうなりゃ福原に何とか頑張ってもらおう。
しかし簡単に二死を取った後、佐伯と多村に連打され、種田を四球で歩かせて満塁。
この日初めてのピンチを迎え、打席は一発のある村田。
この回から球が上ずり始めてきた福原だが、村田に対し2球で追い込んで2球ボールの並行カウント。
フォークのキレがイマイチなので、何とかフルカウントにせず勝負したい浅井の気持ちが手にとるようにわかる。
そして浅井がウィニングショットに選んだのはカーブ
それに村田のバットが空を斬り、何とかこのピンチをしのぐ。
これまで福原がカーブを勝負球に持ってくるケースはほとんどないと言っていいくらいだったので、正直ここで持ってきた配球には唸らされた。
浅井マジックはまだ活きているぞ!


四回裏、先頭の今岡が中前打するが、関本の遊併殺打もあってまたも3人で攻撃終了。
何とか頑張る福原を援護してほしいところなのに、トラ打線も土肥ワールドにハマってしまう。
福原への無援護症候群はまだ解消しきっていないのか・・・。


五回表、下位打線からはじまる相手の攻撃をサッサと終らせてほしいのに、先頭の相川に死球を与える。
「うわぁ~こりゃマズいぞ・・・」という雰囲気の中、土肥にキッチリ一犠打を決められて前の回に続いて得点圏に走者を背負う。
タイガース戦に強い石井に対してもフォークで空振りを奪えず、カウントを悪くして結局四球
続く小池に対してもカウント1-3とし、次の真っ直ぐを右中間に運ばれる。
しかしここは右翼・スペンサーの守備範囲で事なきを得る。
そろそろ浅井マジックも破られる頃かも・・・管理人の不安をよそに浅井は冷静だったか。
3番・金城に対して初球カーブでストライクを取り、2球目の真っ直ぐを懐へ要求。
金城も真っ直ぐ狙いだたろうが少し詰まった当りで、ハーフライナーが一塁・シーツの正面へ。
あ~ヤレヤレ、この回も何とか無失点で切り抜けた。


五回を終って2-0でタイガースがリード。
奇しくもあの試合の展開とほぼ同じ。
福原にとって運命の六回表、先頭の4番・佐伯にカウント1-3とする。
思えばあの試合も先頭の4番・ウッズに四球を出し、大量失点につながってしまった。
もしこの佐伯を歩かせれば・・・大きな不安が襲う。
しかし5球目にストライクを取ると、最後は真っ直ぐを詰まらせて二ゴロに打ち取る。
ヨシ、これで大丈夫だ・・・これで勝てそうな雰囲気を感じ取る管理人。
後続2人を簡単に斬って、この回も無失点。
うん、このリズムで行こうぜ!


七回表も村田、相川を打ち取って簡単に二死。
打席は土肥の代打・古木だが、中前打を許す。
ここで一塁ベンチが動く
打順が先頭に回ることで間を取りに行っただけかと思ったが、しばらくして岡田監督が球審に交代を告げる。
「8番・浅井に替わってウィリアムス、9番・福原に代わって矢野」のアナウンス。
矢野がコールされると場内大歓声、しかしウィリアムスのコールには場内になんともいえない雰囲気が・・・。
この段階で福原を替えるのは全ての観衆にとって意外な感じがしたが、石井に繋がれることを恐れたベンチが早めに手を打って勝負に徹したのだろう。
ウィリアムスvs石井はあまり抑えているイメージがないが(たいがい四球とか多かないか?)、無難に左飛に抑えて面目躍如。


七回裏、二死から矢野の打席。
しかしあっけなく、ベイスターズ2番手・秦の前に3球三振。
打撃はまだ苦しそうだけど、きょうは投魂三銃士を支える存在でいてくれればそれでヨシ。


八回表、定石どおり藤川がマウンド。
これで7試合連続の登板だが、今回はその7試合で一番いい感じ。
簡単に二死を取った後、佐伯に対する初球が外角低め一杯の真っ直ぐ
これでもう勝負は決まったようなもの
全球150km/hを越える真っ直ぐ勝負で空振三振。
まさに恐るべしスーパーセットアッパー


三銃士がしっかり投げると打者陣も安心感があるのだろうか。
終盤以降の得点力が異様に高いタイガース。
八回裏も先頭の赤星が粘って8球目を右中間三塁打
そして鳥谷が内角に食い込む真っ直ぐにしぶとく食らいついて、猛打賞となる左前適時打
チームにとっても久保田にとっても大きな3点目がようやく入る。
チーム安打10のうち、赤星~シーツの上位3人で実に7安打
この3人が得点に大きく貢献してくれたが、5番以降の繋がりがイマイチなので、安打数ほど得点が伸びない。
6番のスペンサーもこの日3タコ。
いい当りの右飛もあったけど、土肥に対して引っ張りにかかるところがあり、これでは相手の思うツボ。
シーズンこの時期になってまだ6番問題は解決しない・・・。


P1010010


最終回、久保田が久しぶりに3人で仕留め、前日の引き分けでスッキリしない気分を一掃する快勝劇で夏のロードの星勘定を5割に戻した。

バファローズとの交流線以来のコンビとなった福原と浅井だが、その日の完封からこの日まで実に15 2/3回無失点
矢野とのリードの違いに相手が戸惑ったのもあるだろうが、効果的にカーブを使うなど確かに上手く福原を引っ張って好結果をもたらした。
今後ともこのコンビを観る可能性は高そうだ。
矢野を上手く休ませる意味でも浅井の成長はこの上なく心強い。


P1010013


お立ち台には福原のあと試合を引き締めたJ.F.Kの3人。
連投が続いて体力的にも厳しいだろうが、もはやこの3人のうち誰ひとり欠くことができないほど。
打線が復調するまでお世話にならざるを得ないが、何とか頑張ってくれよ!



他球場の結果

C 8 ― 15 S

D 5 ― 1 G

F 4 ― 1 E

L 1 ― 9 M

H 3 ― 3 Bs

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Aug 14, 2005

せやから言わんこっちゃない・・・

T|010 020 000 000 |3

G|201 000 000 001x|4

13日 14回戦(東京ドーム) ジャイアンツ 7勝7敗

勝:シコースキー 4勝1敗 負:久保田 3勝4敗18S

本塁打:金本28号(二回・打点①=上原)
     阿部22号(三回・打点①=杉山)


あ~あ、あれほど1点を大事にしろって言ぅたったのにヨ・・・。
1点を取るにしろ、守るにしろ・・・

5位チームにそれを見せ付けられてたら世話ないわ!
っちゅーハナシやがな。


確かに先発の杉山も調子が悪かったんかもしれん。
真っ直ぐの走りもイマイチだったし、中5日が影響してたのかもしれん。

初回に小久保の左前適時打で1点を取られたのは、まぁしゃーない。
なのに、阿部を捕邪飛に打ち取ったあと仁志にストレートの四球で満塁、次の原に対して2球で追い込んだにもかかわらずスライダーのクソボール球を連発した挙句押し出し四球とはね。
いったい何をビビることがあるんや、杉山よ。
名前か?
そら、10年前までジャイアンツにいた原が相手なら少しはビビるかもしれんけど、きのうきょう一軍に上がってきたばかりの打者相手にそこまで慎重にならなアカンかったんか?
四球出すくらいならきれいサッパリ打たれて来い!
そのほうが次への反省として活かせるし、別にきょうがダメなら後がないってわけじゃないんやから。
結局、このムダに与えた1点が最後まで重~くのしかかることになってもたやないか
野球っちゅーのは、しょーもないことしたチームが負けるようになっとるわ!


2点ビハインドの五回表、ジャイアンツ先発・上原をようやく捕えて、先頭の矢野から4連打で同点に追いついてなおも無死・一二塁。
打席の鳥谷に対してベンチのサインは送りバント
しかし、2度ファールになったのを見て強攻に切り替え、結局捕邪飛。

しかしこれまた中途半端な采配やのぅ~

この走者が一塁二塁の場面での犠打は三塁がフォースプレーになるから、よほど上手く転がさないと成功しない。
でも、今の鳥谷のバント技術でもって成功する確率はかなり低いといわざるを得んやろ。
それでもベンチはサインを出した。
それはそれでエェのや。
この場面での犠打は、流れの上で勝負を左右する大事な犠打なんやから。
にもかかわらず、ファール2つで追い込まれてサインを撤回、無理に打たせて凡退というムードの悪さ。
なんぼ本調子でない言ぅたかて、上原相手に2ストライク後から安打を打てる確率はバントを決める確率より低くなるわな。

それやったら始めから打たしたらエェがな

ただ、実力以上のことを要求されてる鳥谷を責めるのは酷というもの。toritani_bant
でもバントがヘタならヘタなりに、鳥谷も「絶対に決めてやろう」っていう気持ちをもっと見せなアカン。
まぁ、最大の問題は2番という打順に入って2ヶ月以上経つのに、いつまでたってもバントが上達しない彼を放ったらかしてる首脳陣やけどね。
彼をどのような選手に育てるつもりか知らんけど、小技を必要とする打順に置いといてそれを要求するんなら、鳥谷本人と一緒になって技術向上に努めなアカンやろ。
それでもダメなら、ピンチバンター要員で下柳を置いとかなしゃーないな。


ホンマ、守るも攻めるもこの1点ってところで集中出来んとなると、勝てるもんも勝てんわ。
ジャイアンツかて4番の小久保でも進塁打を打ってきたり、小技や機動力を絡めて次の塁に対する執着心を見せたり、タイガースがせなアカンことを相手がやろうとしてるんやから。
もうこれまでの一発頼りの不器用で鈍重なイメージはないよ。
1番から9番までの流れの中で得点を取ろうという意図があるしね。
もっとも堀内監督もこういう野球を目指してたんやろうけど。


防げる1点は確実に防ぐ
1点を取るための準備は確実に行う

1点をおろそかにしとったら、1年泣くことになりまっせ、ホンマ・・・。



他球場の結果

C 2x ― 1 D

B 4x ― 3 S

F 2 ― 0 H

Bs 8 ― 13 M

E 4 ― 11 L



セ・リーグのほかの2試合もサヨナラやったからイヤな予感したんや・・・

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Aug 12, 2005

J.F.K was blown away.

T|200 000 020 0 |4

G|000 201 100 1x|5

12日 13回戦(東京ドーム) ジャイアンツ 6勝7敗

勝:久保 5勝3敗6S 負:久保田 3勝3敗18S

本塁打:鳥谷5号(一回・打点①=工藤)
     仁志9号(四回・打点②=下柳)
     金本27号(八回・打点②=林)
     二岡12号(十回・打点①=久保田)


管理人行きつけの喫茶店で出会う常連客に元・熱烈G党、現・なんとなくG党のオッチャン(←結構こういう年配の人多いなぁ、最近・・・)がいる。
そのオッチャン曰く「今の巨人は工藤みたいなオッサンが勝ち頭やで、もっと若いやつが出てこなアカンわ」
すかさず管理人「ウチかて下柳のオッサンが10勝やで、もっと若いヤツが発奮せなアカンわ」

そんなこんなで実現したオッサンベテラン対決だが、工藤は初回に鳥谷に右中間2ランを食らい、さらに金本のライナーが右手首辺りを強襲するなどピンチを迎えながら何とかしのぎ、下柳も毎回のように先頭打者を出しながら四回の仁志の左越2ランの2失点に留める。
ずっとラジオだったのでよくわからんが、まぁそれなりに両投手持ち味を出して投げていたんじゃなかろうか。
ただ、どちらかというと六回までで3併殺打とタイガース打線の拙攻が工藤を助けてたかもしれん。

そうこうしているうちに六回裏、先頭の二岡が右中間二塁打で出塁。
ここで4番・小久保に回るジャイアンツ打線だが、これまでとは少し違う戦いっぷりを披露する。
ジャイアンツ投手陣、特にリリーフ陣の弱さを考えれば、得点できるなら何点でもほしいはず。
しかしここでの小久保はとにかく右打ちのチーム打撃に徹し、10球粘って右飛を打ち上げて二岡を三塁に進める。
チームの方針か彼自身の判断かはわからんが、4番の進塁打で1点を確実に取ろうというジャイアンツ打線。
続く阿部が前進守備の一二塁間を破る右前適時打でしっかり1点を取ってきた。
う~ん・・・こういう戦いもできるのか、ジャイアンツは。
やはりローズ、清原といった一発頼りの限りなく淡白な打者がいないぶん、こういう意識が働くのか。
ただ、下位打線が堀田や原といったところを使っているので、上位打線に回る次のイニングが勝負という目論みもあるのだろう。
ともあれ1点を取ることに執着したジャイアンツだが、勝ちパターンでマウンドに上がる久保も他の投手に比べてマシというぐらいで、全幅の信頼を置くにはまだまだ不安があるはずだ
だから慌てずにこの点差を維持していこう。

それなのに七回裏、2番手の江草が先頭の代打・矢野を簡単にストレートの四球で歩かせてしまう。
相手がチーム一丸となっていい流れで得点してきているのに、それに付き合ってどうする!
案の定、清水の投犠打の後に鈴木が高いバウンドの三安打で、完全に相手の流れ。
二岡を迎えるところで桟原にスイッチするが、前日に橋本を抹消していることで中継ぎ陣が手薄になっているところで、後手に回らざるを得ない継投。
正直大量失点も覚悟した雰囲気だったが、どうにかこうにか二岡の中犠飛の1失点だけに抑える。

1点を取りに来た中でしっかり取った2点は想像以上に重い。
流れが相手に行ってる状況でこの2点差を追いつくのはしんどいだろなぁ・・・と思っていたら、やはり八回表の攻撃もジャイアンツ2番手・の前に赤星、鳥谷が簡単に倒れてしまう。
しかし、シーツが初球を叩いて左前打すると、金本が甘く入った真っ直ぐを捕えて右越2ランを突き刺し、一気に同点に追いつく。
同点には追いついたが、ここからなんとしても勝ち越さねばダメだ
相手は遅まきながらしっかりとした野球をしてきているし、裏攻撃の有利さもある。
だが続く今岡が倒れ、この回同点どまり。
そして九回も3人で退けられ、延長に入った十回には久保から2安打を集めるが、最後は金本のバットが空を斬り無得点・・・。

タイガースも八回から藤川、九回にウィリアムスを投入して相手の反撃を許さない。
十回裏、マウンドに上がる久保田。
何でもこの三銃士が揃って登板した試合は20連勝中だそうだが、一死から二岡に投じた3球目のスライダーが真ん中に・・・。
二岡の左中間サヨナラ弾で、三銃士神話もあっけなく崩壊。

後でスポーツニュースの映像を観てわかったことだが、二岡もスライダーに少し泳がされながらも上手くバットのヘッドを返しながら運んでいった。
今回で48試合目の登板の久保田も、前日のナゴヤドームでも150㌔を越える真っ直ぐの力が影を潜めていた。
そして今回も148㌔どまり。
元々真っ直ぐで空振りを取りにくいタイプだけに、球速=球の勢いとなれば少し苦しいかもしれない。
ここ6試合でほぼ完璧な内容だったが、時期的に疲れがきてもおかしくない。
中継ぎ陣と同時に余計な不安を露呈してしまったのではないかと心配になってきた。

この3連戦、タイガースもしっかりと1点を大事にする野球をしていかないと、足元をすくわれるぞ!



他球場の結果

C 5 ― 7 D

B 3 ― 6 S

F 2 ― 5 H

Bs 3 ― 11 M

E 2 ― 8 L

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Aug 11, 2005

男の勲章

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T|000 140 120|8

D|020 100 010|4

11日 15回戦(ナゴヤドーム) ドラゴンズ 7勝8敗

勝:安藤 6勝5敗 負:川上 10勝4敗

本塁打:金本25号(四回・打点①=川上)
     ウッズ30号(四回・打点①=安藤)
     金本26号(七回・打点①=川上)


初戦大逆転負けのイヤなムードを吹き飛ばす、2戦目の先制3ラン
そして相手エースを打ち砕く3安打2発3打点

チームの勝利に貢献するのが4番なら、チームの敗北をひとり背負うのも4番。
喜びも悲しみも、楽しみも苦しみも全てフィールド上で主砲として味わってきた男が魅せるプレーは、これ以上ない説得力にあふれる。

もう多くを語る必要もないだろう。
トラの4番はナインを、ファンをこれ以上ない形で勇気づけてくれた


一昨年、ブッチギリでリーグ優勝を果たしたときでも夏のロードは4勝11敗と苦しんだ。
球宴前にマジック点灯、胴上げも時間の問題といわれながら突如衰えた足取り。
ロードから帰還後の初戦、ジャイアンツ相手に初回から失点し、悪い流れを引きずるような展開。
しかし、その重苦しい雰囲気を振り払い、ナインを勇気づけたのもこの男だった。
先制されたその裏、相手先発・桑田からバックスクリーン右へ放った特大の逆転3ラン本塁打
ロード中自分が打てなかった悔しさもぶつけた渾身の一振りは、忘れかけていた勝利への執着心を呼び覚ますには充分すぎる一撃となり、「9月15日の歓喜」に向けて再加速する原動力となった。


今回も最大8差から0.5差まで追い上げられ、不安や焦りも漂いかけたときにナインを奮い立たせた主砲のバット。
またあのときのように勝利に向かう気持ちを思い出させてくれたことにただ感謝。

トラ党に勇気をありがとう、金本知憲!


この日で史上7人目となる1000試合連続出場、そして855試合連続に及ぶフルイニング出場
強靭な体でもって野球ファンに感動を与える姿にただ感謝。

プロ野球に勇気をありがとう、金本知憲!


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出ずっぱることが男の

たった一つの勲章だって

この胸に信じて生きてきた

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Aug 10, 2005

オチアイの下にはまだオチナイよ

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T|301 000 100|5

D|011 000 010|3

10日 14回戦(ナゴヤドーム) ドラゴンズ 7勝7敗

勝:福原 6勝12敗 負:朝倉 3勝5敗 S:久保田 3勝2敗18S

本塁打:金本24号(一回・打点③=朝倉)
     ウッズ28号(二回・打点①=福原)
     ウッズ29号(八回・打点①=ウィリアムス)


きょうも負けたら首位陥落
何いってんの、戦いはこれからでしょ。
きょう、あしたで全てが決まるわけじゃないし。
でも・・・やっぱり居心地のいい席になるべく長く居座っていたいよな。

なんか一気に前へ出られちゃうと、追っかける気力もなくなるような気がしないでもないような・・・。
何いってんの、直線入口で交わされるとズルズル走る気を無くす一本調子の逃げ馬みたいな、そんなヤワなチームじゃないでしょ、今年のトラは。
まだ差し返すだけの力は充分残ってるはずだろ。
でも・・・できるだけ首位の優越感を長く味わっていたいよな。


そりゃきのうのきょうだからベンチのムードも重かっただろう。
しかも先発はここまで5勝12敗福原だ。
確かに期待より不安のほうが先に来てしまう。
でも福原自身の防御率とドラゴンズのチーム防御率を比べたら、はるかに福原のほうが良い
だから普段どおり投げてたら、数字上は相手より味方のほうがより多く点をとってくれる
そう考えて開き直って投げろ、福原!

そんな福原を助けてくれたのが我らが4番・金本
一死・一二塁からドラゴンズ先発・朝倉の真っ直ぐを叩くと打球は左中間へ。
少し詰まり気味に見えたが意外に伸びる。
そしてそのまま左中間スタンド最前列に着弾する、先制の3ラン本塁打!
タイガースが勝ちパターンに持ちこむには、とにかく福原が相手に先制されないことが必須条件だったが、ロードに出て表の攻撃となるチームの特権を最大限に活かした、見事な先制パンチ。
悩める右腕に主砲から最高のプレゼント。


この3点を意識せず、守りに入らずに攻める投球を見せてほしい福原だが、二回にウッズの右越ソロ、三回に1点追加してもらったその裏に立浪の右前適時打を浴びて常にタイトな状況を作る。


2点リードの五回裏、ここをしのげば勝利投手の権利を得るが、微妙なコースをボールと判定されるなどして二死満塁のピンチで5番・福留。
昨夜の悪夢も頭をよぎるが、福原も開き直ったか2球で福留を追い込み、最後も腕をしっかり振ってフォークで空振り三振に斬り、ここは何とかイヤな雰囲気を断ち切った。
5回を7安打2失点と物足りないながらも最低限の仕事をした。
球数も104を数えるあたり、昨夜の二の舞にならぬよう慎重さがうかがえた投球と見える。
よく我慢し、よく粘った。
こんな投球ができるなら、下位チームからもっと勝ててもいいはずなのに


六回から任された藤川だが、6日ぶりと少し間があいた影響からか、体重移動のバランスが悪い感じで球がシュート回転で抜け気味。
それでも2イニングを四球ひとつの3奪三振で無安打投球。
調子がイマイチながらも球のキレだけで抑えられる無敵のセットアッパーに恐竜打線も沈黙。


七回表にナゴヤドーム大好き男・矢野に貴重な中前適時打が飛び出して3点差。
藤川の後を継いでウィリアムスが八回裏のマウンドへ。
いきなり先頭のウッズにこの日2本目の右越ソロを食らい、なおも二死・一塁で打者谷繁の場面でたまらず岡田監督は久保田にスイッチ。
一発出れば同点の場面でイヤな打者を迎えるが、スライダーで見事に空振り三振。
福原からつながれた勝利のバトンを、ここで落とすわけにはいかない。


九回裏、先頭の代打・渡辺右前打を許し、簡単に終ってくれないドラゴンズに試練の久保田。
あとひとり走者が出ればウッズに回ってしまう・・・何とかその前で断ち切りたいところで、二死・二塁の場面で打者は立浪。
初球、スライダーが真ん中やや内よりに入ったところを巧みなバットコントロールで弾き返す立浪。
しかし打球は金本の正面へ・・・終った!竜を止めた!!

背番号‘30’を囲んでマウンド付近でできる歓喜の輪。
久しく観てなかったような気がする。
先発以下、投手が踏ん張ってリードを守りきるトラの勝利のカタチ
エースの造反で見失いそうになったチームの形を1日で思い出した。

まだまだ、まだまだ「この席」を譲るつもりはないよ。


このカード、とりあえず1勝すれば首位堅持はできる。
一応のノルマは達成できたが、次なる難敵・川上を叩くことが出来ればさらに勢いが増していくことだろう。
竜と虎、互いの意地がぶつかり合う3戦目。
目を見開き、心一つにこの戦いに臨むとしよう。


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オレにだって意地があるぜ!



他球場の結果

G 3 ― 4 B

S 0 ― 10 C

L 5 ― 7 H

Bs 10 ― 2 E

M 1 ― 7 F

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Aug 09, 2005

タイガー&ドラゴン

       T|212 020 000| 7

D|001 090 01X|11

9日 13回戦(ナゴヤドーム) ドラゴンズ 7勝6敗

勝:鈴木 3勝1敗 負:井川 10勝5敗 S:山井 1勝5敗1S

本塁打:シーツ15号(一回・打点②=山本昌)
     シーツ16号(三回・打点①=山本昌)
     アレックス14号(五回・打点③=井川)
     ウッズ27号(八回・打点①=桟原)


俺の


俺の


俺の話を聞けェ!!


2行だけでもいい


きょうの負けを引きずるな、と言っても難しい

しかし今こそチームの力が一つになるとき

自分たちの野球を信じてやっていくしかない!



あ、3行になってもた


ただきょうの井川には腹が立った。
腹が立ったというより、悲しくなった
「投手は投げるだけが仕事ではない」とは言い古された言葉だが、今回ほどそれを痛感した試合もない。

打たれることに関しては責めるつもりはない。
だが「自分も野手のひとり」という自覚を、果たしてちゃんと持っていたのか?
一つ一つのプレーをあまりに軽く考えていないか?

もちろん本人も一生懸命やっているだろう。
ただ「これで負けたらしょうがない」と思わせるようなものを見せてくれた、とは言いがたい。

ナインも、そしてファンもキミの背中を見ている。
その視線をうつむかせることなく、背中で全て受け止めてくれると言うのなら、みんな最後までキミを信じるよ。

もういちど気持ちを一つにして戦っていこう



他球場の結果

G 1 ― 0 B

S 5 ― 3 C

L 3 ― 9 H

Bs 7 ― 3 E

M 4 ― 6 F

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Aug 08, 2005

ホントの勝負は次だからね・・・

C|000 200 101|4

T|001 000 000|1

7日 13回戦(松山) タイガース 9勝4敗

勝:デイビー 4勝3敗 負:杉山 5勝5敗 S:ベイル 2勝13S

本塁打:新井31号(七回・打点①=杉山)
     栗原4号(九回・打点①=橋本)


リハーサルはきのう済ませたし


きょうは体力を温存しといて


火曜からの本番に備える、と



さぁ準備万端


ナゴヤでいっちょ大暴れするで!



杉山よ、悪かったな

きょうはアテ馬やったんや・・・


ウチも体力温存のためにきょうは早よ寝よ



他球場の結果

B 6 ― 7 D

S 4 ― 1 G

E 5 ― 3 H

F 9 ― 8 L

M 1 ― 5 Bs

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Aug 07, 2005

お客さんやね・・・

      C|000 010 010| 2

T|320 220 31X|13


6日 12回戦(松山) タイガース 9勝3敗

勝:下柳 10勝1敗 負:黒田 9勝7敗

   本塁打:栗原3号(五回・打点①=下柳)
     シーツ14号(七回・打点②=田中)


6日から第87回全国高校野球選手権大会が開幕。
開幕直前に高知代表・明徳義塾部員の不祥事で出場辞退するという、異様な形での幕開けとなったが、その高知県代替代表となった高知高も前日に慌ただしく現地入り、ぶっつけとなった開会式の入場行進で大観衆からあたたかい拍手。
TVで観ていて感動的なシーンだったし、気持ちの切り替えなど大変なことも多いが頑張ってほしいものだ。

初日で目に付いた選手は開幕戦で勝利した鳴門工柳田(やなだ)クン。
3番・センターで主将としてチームを引っ張る彼の打撃センスが光る。
コンパクトに最短距離でバットを振りぬくので、打球が鋭く速い。
これはなかなかの逸材ではないだろうか、プロのスカウト陣も目をつけているかもしれない。

2試合目で強豪の智弁和歌山を下した青森山田エース・柳田(やなぎだ)クンにも注目していたが(『北国の江夏』とか言われてるとか?)、体型の割に体の柔らかさを感じるフォーム。
終盤でも140km/hを越える球速を表示してたように、スタミナは体型に似合って豊富そうだ。

3試合目で国士舘天理を破って、早くも近畿勢2校が姿を消してしまった
2日目は滋賀の近江、3日目には京都外大西と西の横綱・大阪桐蔭が出場するが、とにかくどのチームも全力プレーで、開幕前から尾を引く暗い雰囲気を吹き飛ばす試合を見せてほしい。


甲子園を高校球児に明渡して4試合目となるタイガース。
この日は横浜から松山へひとっ飛び。
『坊ちゃんスタジアム』というなんともビミョーなネーミングの球場でカープとの2連戦。

先発はタイガースが下柳、カープが黒田勝った方が二桁勝利となる対決。
初回から球が高く浮いて、4回を11被安打7失点と散々だった黒田を尻目に、大量援護に守られて6回を3被安打、栗原の右越ソロによる1失点だけに抑えて貫禄を示した下柳。
とにかく今年は下半身が安定していて、去年ヘバった熱い夏場でも自分の投球が出来るのが大きい。
下半身に粘りがあるから球持ちが良くなり、制球も安定するので打者としては内外角に揺さぶられてまさに翻弄されてる感じ
相手の早撃ちにも助けられたが、球数も66球とまだ余力を残しながらも降板。
いろいろ検定試験を控えた投手を試すための余裕の継投だが、若い投手は彼の投球を見習ってどんどん吸収していってほしい。
ともかく、2年ぶりの10勝おめでとう!

下柳の後を受けて夏期講習真っ最中桟原が七回から登板。
2イニングを任される形だったが、情けないことに2イニング連続で先頭から2者連続の四球
結果的に前田の中前適時打による1失点で済んだが、こんな調子じゃ大事な場面なんてとても任せられないし、首脳陣の信頼もかなり薄らいだだろう。
試合展開を考えればどんどん相手に向かっていけるはずなのにストライクが入らないということは、技術的になんかしら欠陥があるとしか考えられない。
彼が復調してくると、中継ぎ陣も今以上に充実して楽になるのだが、まだまだ宿題は片付いてないようだ

さらに夏のゼミ参加で偏差値アップを狙う能見が最終回に登板。
新聞報道によると来週末のG斬りが期待されているようだが、この日はカープ下位打線を3人料理。
終盤TVを観られなかったのだが、どうやらまたフォームを変えてきたらしいichikenさん、情報thanks)。
安藤と同じようにテンポアップを図ろうとしているのかどうかは不明だが、まだ新人(といっても26歳だが)の身なのにあれやこれやフォームをいじったりするのはいささか考え物だとは思う。
そのジャイアンツ戦での先発がもしあるなら、是非この目で確認してみたい。


しかし打線というのは正直というかなんというか・・・。
相手チームを観て自分らで打てるかどうかを勝手に決め込んでるんじゃないかと思うくらい、容赦ない。
カープ先発の黒田も球が高かったし真っ直ぐの切れもイマイチに感じた。
普通の投手なら2回で5失点なら替えられてもおかしくないが、やはりエースということでそう簡単には替えられない、ということか、四回まで山本監督も我慢したが黒田自身が我慢し切れなかった。

それにしても、シーツはカープに何か恨みでもあるのだろうか
この日も5打数5安打・1本塁打・4打点のやりたい放題ぶりで対カープの打率がこれで.455という凄まじさ。
サンテレビで解説をしていた福本氏をして、シーツの3安打目となる中前打の際に・・・

(カープは)エェお客さんやね・・・

さらに5安打目となる左越2ランが飛び出すと・・・

もうフリーバッティングやん・・・

福本節全開


終ってみれば、赤星・鳥谷・シーツの上位3人が猛打賞、今季最多19安打を集めてコイを一蹴。
横浜での3戦目でいい形で勝った勢いと相手投手陣の弱さに付けこんだ大勝劇。
今岡2安打でキッチリ3打点を稼ぎ、6番・右翼に入った桧山が初回に打線に火をつける左前2点適時打
桧山も前の試合から、ポイントとなるところでいい働きを見せるようになってきた
浜中がいよいよ右翼の守りに就くことでのライバル心もあるだろうが、第一ストライクを積極的に叩けるようになったのを見ると、彼の気持ちの中でモヤモヤが晴れてきたのだろう。
それに連れて調子も上がってきているので、左投手でもスタメンで使うのもいいかもしれない。


これで夏のロードは2勝2敗と星を戻した。
そしてドラゴンズはベイスターズに逆転勝ちしてゲーム差は2.5差のまま。
9日からの天王山がいよいよヤマ場となるが、果たしてどういう戦いになるのだろうか。

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Aug 04, 2005

誠のサムライ


imaoka_yarimasse

T|000 010 050|6

B|000 020 000|2

4日 15回戦(横浜) ベイスターズ 5勝8敗2分

勝:ウィリアムス 3勝3敗 負:川村 4勝3敗

本塁打:矢野12号(五回・打点①=土肥)
     佐伯11号(五回・打点②=安藤)
     今岡18号(八回・打点④=川村)


あ~ぁ・・・せっかく最高の形で連敗が止まったのに、昨晩深夜から急にネットにつながらなくなるとは。
一生懸命記事書いたのに、送信できんかったではないか。
感動的な試合で皆さんのブログでも大盛り上がりやろうというのに、えらい出遅れ食っちまった。
まぁせっかく書いたんやし、きょうは移動日で試合ないし、昨日の余韻に浸る意味でもも一度振り返ってみよか。


この3戦目の先発・安藤は、フォームを復元させてからの安定感は先発陣随一。
早いテンポで投げ込んでどんどん相手を追い込み、少ない球数で打者を手玉に取る投球は今のチームにとっても格好のカンフル剤となり得るので、連敗脱出に向けて大いに期待の持てる投手だわ。
そしてこの日のスポーツ紙面を賑わせた浜中スタメン起用の文字。
スタメンで守備に就くとなると215日ぶりということらしいけど(去年あったのか、全然覚えとらん)、浜中本人も自分のイメージとしては守りに就くことの不安はないみたいだけど、周囲の人間からすればまだ手探り、見切り発車の印象は拭えんしなぁ。
次にやってしまったら終わり・・・当然その不安が先にたつのでどうしても腫れ物に触れる感じになってまうわな。
ただ、彼の勝負強い打撃を一度きりで終らせるのは、彼が打席でかもし出す雰囲気を知る者であればもったいなく感じてしまうのも事実。
そして迎える試合前のメンバー表交換・・・岡田監督の意思は固まってたんやね。

安藤と浜中。
沈滞したチームのムードを一掃できる二人のプレーぶりにいざ注目・・・。


前回の登板で、プロ初完投勝利をあげたことで、安藤自身もかなりの手応えを感じているはず。snapshot20050805210134
打線の大量援護もあって楽に投げられたのもあるが、援護が少なくてもしっかり結果を出せているので、とにかく先に点を与えない気持ちを強く持って投げてほしいところ。
しかし初回、一死から小池、金城に連打を浴びていきなりピンチを迎えるが、絶対に先に点をやらない気迫があとの二人を抑える力になったのだろう、何とかイヤなムードを断ち切る。


そして二回にも一死から村田に四球
ここは下位打線でも油断せずにきっちり後続を打ち取って次の回に備えたいところだが、8番・相川に左中間を破られる二塁打を浴び、初回に続くピンチ。
下位打線から作ったチャンスを上位打線で還されてしまうと、守っている側の雰囲気は非常に悪くなる。
9番の土肥はよっぽどのことがない限り抑えられるが、当っている石井を走者を得点圏に背負った状態で迎えるのはバッテリーにとっても神経を使うところ。
二死・二三塁、石井に対して力むのか球が高めに浮く安藤。
フルカウントまでもつれた勝負は、安藤がこれまた気迫を込めたフォークで石井を空振り三振に仕留め、息苦しい場面を脱する。
ここで打たれていれば、8割方試合が決まっていたと思われる。


一方打線は、初回の三者三振にも顕れるように土肥を打ちあぐねる。
四回まで赤星1安打、今岡2安打の散発3安打と、両コーナーに投げ分ける土肥の投球に的を絞れない。
「早く先制したい」という気持ちがカラ回りしているのもあるのだろう。
5三振のうち、空振りの三振が4つというのもそれを象徴している。
何か打開策はないものか・・・。


四回裏、TV中継が始まってはじめて観る安藤の投球。
多村の左前打を皮切りに、種田、村田の連続内野安打で無死満塁と絶体絶命の安藤。
しかしそこから中継ぎ時代に培った経験がモノをいったか、相川を浅い中飛に、土肥をなんとか三振に斬って二死までこぎつけ、再びタイガース戦に強い石井を迎える。
もはや祈りにも似た状況で初球の真っ直ぐを投じると、石井がセフティバントを敢行。
運良く強い当りとなった打球が安藤の正面へ・・・どうにかこうにかこの無死満塁の危機を脱する。

もはや0点に抑えているのが奇跡と思えるほど一方的に押される内容。
初回からそうだったのかもしれないが、投球の大半が打者のベルト付近の高さに集まる
リズムよく投げ込むのはいいが、甘い球をホイホイ投じるのでは逆効果だ。
いくら安定感が増したとはいえ、ベイスターズはニュー安藤と2度目の対戦
当然前回のようにスムーズにはいかないと考えなくてはいけない。
でも、調子が悪いなりに結果を出す安藤の成長は目を見張るものがある。
ここまで我慢していればトラに流れが向くのではないか、そう思わせる雰囲気はあるのだが・・・。


五回表、この回先頭の矢野にこみ上げる思い。
こんなに頑張っている安藤の気持ちに応えなければ・・・球を受け続ける男の気迫がバットに乗り移る。
追い込まれながらも彼独特の体の回転力を利した内角打ちで、まさに気持ちで運んだ左越ソロ
ようやくこの3連戦はじめてタイガースがリードする展開
ピンチの後のチャンスというか、流れの中で必然的に飛び出した一発なのだが、ここまでくるのにどれほど苦しかったことだろう。
とにもかくにもタイガースが先手をとった。
しかし土肥も動じることなく、後続3人をキッチリ料理して最小失点に食い止める。
味方の無死満塁から1点も入らない上に失点する、土肥にとって辛い流れだったが、ガタガタといかず気持ちを切らさず投げる姿勢は立派。
逆に言えばそこから土肥を崩せないほど今のトラも苦しい状態なわけだが・・・。


1点をもらったことで妙な重圧にならねばいいな・・・と思っていたが、再三ピンチを迎えては脱する安藤の精神状態もかなりキツイところまできているはず。
2番から始まる五回裏、一死から金城に中前打を許す。
迎えるは4番・佐伯。
打率、本塁打とも、数字の上ではそれほど恐怖感はないが、ここ一番でいい仕事をするのがこの選手。
安藤もいい形で追い込むが、落ちる球になかなか手を出してくれない。
そうこうしているうちにフルカウントとなり、2球際どいコースに来た球もファールで逃げられる。
次打者の多村も故障明けとはいえ、やはり怖い存在。
そんな簡単に歩かせられない思いからか、最後に投じたスライダーが真ん中に・・・。
佐伯の放った打球に右翼・浜中も見上げるだけ。
逆転の2ランHRでいとも簡単にリードを許してしまった。
せっかくもらった1点を吐き出す形になってしまい、安藤も無念の表情を浮かべる。
しかし、均衡状態から点が入ると案外試合が激しく動いたりするもの。
さっきの矢野の一発から続く流れの中で入った得点ともいえるし、前日福原が初回に小池に浴びた先制2ランとは全く趣が違う。
決して逃げの投球から打たれたわけでないので、痛い一発だが安藤も野手もここは前向きにとらえるべき。

実際安藤も気持ちを切らさずに、後続をキッチリ断って相手に決定的な流れを渡さなかった。
結局6イニングを投げて被安打8・奪三振9・失点2
調子はよくなかったろうが、安藤も悪いなりによく粘った。
1、2戦目の先発陣が不甲斐ないところを見せただけに、彼のゲームメイキング能力がいっそう際立った。
本当によく頑張ったぞ!


ベイスターズ先発・土肥も矢野の一発だけの失点に留め、6イニングを投げきる。
そして牛島監督もこの1点差を守りに入る。
七回から木塚を投入し、浜中と矢野を簡単に打ち取って二死。
8番・関本の打順で代打・桧山がコールされる。
初球、外角の変化球を逆らわず左中間へ運ぶ中前打で出塁する桧山。
三者凡退で終るとそのまま相手に流れが行ってしまう展開の中でこの安打は大きい。
彼が出ることで安藤の打順まで回るわけで、最悪そこで攻撃が終っても八回は先頭の赤星から攻撃が始まることになる
単なる結果論ではなく、彼の出塁が最後の得点チャンスの形を導き出す重要な要素になった。
まさに影のヒーローといっていいかもしれない


タイガースとしても、この点差を保ち続けることが絶対条件。
七回裏、ウィリアムスがマウンドへ。
ここは惜しげもなく黄金継投をつぎ込んでも勝負に行く場面。
先頭の石井に死球を与え、小池の犠打で得点圏に進められてしまったが、あとの2人を連続三振に斬り、なんとか流れを保ったまま運命の八回表へと進む。


八回表 タイガースの攻撃は 1番 センター 赤星~
横浜スタジアムのウグイス嬢の声が場内に響くとき、観衆の期待がいやが上にも高まる。
点差はわずか1点だが、今のタイガースには重く大きくのしかかる1点
最終回もこの状況だと100マイルクローザー・クルーンが出てきてしまう。
前日クルーンから適時打を浴びせたとはいえ、この回に得点できないと最終回のトラは下位打線に向かうことになるので非常に苦しくなる。
何とかこの回に追いつかなければ。
最後の、そして最大の得点チャンスをトラ打線が活かしてくれるだろうか・・・。

マウンド上にはベイスターズ強力セットアッパーの川村
その川村、2球で赤星を追い込むが、勝負球が高く浮いたところを、赤星のバットが振りぬく。
打球は遊撃・石井の頭上を越える中前打となり、是が非でもほしかった形、先頭打者・赤星出塁が叶う。
2番・鳥谷は当然バントの構え。
この状況でバントが上手いのヘタだの言ってられない
一塁走者は赤星だ、飛球にならない限りどうにかなる
鳥谷が必死に食らいついた打球は力なく捕手の前へ。
しかし捕手・相川も無理に二塁で刺すこともなく、何とか犠打成功。
さぁクリーンナップに期待が高まる。
3番・シーツが高めに浮いた真っ直ぐをひっぱたくと高く弾んで打球は三遊間へ。
追いついた石井も素早く処理するが、シーツが必死の走塁で僅かに早く一塁を駆け抜け内野安打に。
打席は4番・金本・・・もちろん一発出れば即座に試合が決まるが、彼の意識は一気にケリをつけることよりも後ろにつなぐことに重点を置いている。
ストライク、ボールの見極めに全神経を使い、打てるコースにだけ照準を合わせる。
金本は「甘い球よ、早く来い」、川村は「甘い球だけは投げられない」
4番の気迫が川村の指先に余計な意思を働かせたか、金本が四球を選び塁が全て埋まった状況で打点王の打席を迎える。
一昨年、初球先頭打者本塁打で相手の出鼻をいきなりくじいてきた今岡に対して、ベイスターズバッテリーが選んだ初球は真っ直ぐ、それもど真中
しかし今岡は狙いが違ったのか、はじめは見ていこうと決めていたのか手を出さない。
その後ボールが2つ続き、4球目の川村が得意とするカウントを取るフォークが甘く入る。
その「狙っていた」というフォークを、態勢をやや崩しながらも上手くバットの先を走らせて拾うことが出来るのが彼の特徴。
フォークという球はバットの芯に当れば実によく飛ぶ
打球が上がった瞬間、三塁走者赤星がガッツポーズ
打ったときにそれと判る逆転の満塁本塁打
一塁コーチ、三塁コーチとタッチを交わす際に笑みをこぼす選手会長。
表情から察するに「嬉しい」というより「ホッとした」といったところか。
やはりこの男は自分の仕事というものをキッチリ理解している

時代劇の名優は殺陣の流麗さもさることながら、竹光の刀を真剣の重量感でもってさばく技術を持つという。
900㌘に満たない超軽量のバットを持つ今岡が「上手くバットのヘッドを効かせることが出来た」と言えるのは、軽いバットの重量感をスムーズにボールに伝える打撃技術の高さに他ならない。
一昨年、首位打者を獲得したサムライが今年狙う打点王のタイトル、そしてリーグ優勝
白木の真剣のキレ味はまだまだサビちゃいないぜ!


しかしつながるつながる、八回表のトラ打線。
気がつけば打者一巡で一挙5得点
先頭の赤星が出て以後の打者が自分の役割をしっかり果たし、打点王にキッチリお膳立て。
選手会長の一撃でダムの放流のごとく、今まで便秘状態だった打線が一気に流れる。
ホントに打線というのはミズモノなのだ
しかもトラの最強パターンでもぎ取れたというのが大きい。

普段は投手至上主義の私も、久々に打線を誉めてあげたくなった


snapshot20050805210231

やってくれると思ってたで!



他球場の結果(4日)

D 5 ― 4S

C 4 ― 2 G

M 8 ― 3 E



5日の結果

B 7 ― 9 D

S 4 ― 0 G

E 5 ― 8 H

M 3 ― 2 Bs


ゲッ!2.5差だってよ

オイオイ、クルーン・・・

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Aug 02, 2005

野球の神様を怒らせたら勝てんよ、そらそうよ・・・

T|000 002 000|2

B|000 300 00X|3

2日 13回戦(横浜) ベイスターズ 4勝7敗2分

勝:門倉 7勝4敗 負:井川 10勝4敗 S:クルーン 2勝17S


あと1点?

猛追及ばず?

惜しかった?



井川が取られた3点のうち

絶対にやったらあかん形で与えた1点

そんな1点を取り返したろうなんぞ思ぅたかて

ムシがよすぎるっちゅう話やろ

野球の神様はちゃんと見とるんやで

こんな野球しとったら


白星も優勝も逃げてくわ!



他球場の結果

D 2 ― 5 S

C 13x ― 12 G

H 4 ― 3 F

M 15 ― 1 E

Bs 2 ― 1 L

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熱い8月戦線が始まるよ

昨夜は藤川が最終回に被弾してしまい、約2ヶ月ぶりに連敗&カード負け越しを喫したタイガース。
是が非でもいい形で毎夏恒例の長期ロードを迎えたいところだったが、なんとも痛い星を落としてしまった。
藤川を投入して負けることは正直避けてほしかったが、彼とて何もかも完璧というわけにはいかない。
「こういうこともある」と気持ちを切り替えて、前向きに戦っていってほしい。
そう、前向きにいこうよ
だって後ろを振り返ると・・・2位ドラゴンズがと怒涛の追い上げで迫ってきとるがな!
球宴休みをはさんで11連勝と去年の優勝チームが完全に勢いを取り戻してきた。
最大8.5差あったゲーム差も気がつけばなんと3差
いよいよトラも尻に火がついてきたか!?

これから毎年苦しむ夏のロードを控えるトラにとって、このゲーム差はあってないようなものじゃないのか?
数字上では3連戦でドラが3タテすれば一気に追いつかれてしまうことになる。
だがドラ2勝・トラ1勝なら、ゲーム差は1つしか縮まらない
幸いなことに、この長期ロード中鬼門のナゴヤドームでのカードは8月9日からの3連戦1つのみ。
おそらくゲーム差からして激しい天王山になるだろう。
もちろんトラが勝ち越し、あわよくば3タテでもすれば最高だが、少なくとも1つは勝っておきたい

そして7月の月間成績は、タイガースが14勝8敗、ドラゴンズが14勝5敗1分
つまりドラゴンズは派手に11連勝はしたものの、1ヶ月かかってようやく1.5差縮めただけなのだ。
だとするとドラがトラに追いつくには8月一杯かかってもなんら不思議ではない。
むしろ順位が入れ替わることすらないかもしれない。
面白いことに8月末から甲子園で再び直接対決がある。
う~ジリジリするねぇ。

確かにこの時期に11連勝(1分け)するというのはドラゴンズの地力の賜物。
7月12日から続く連勝中12試合のチーム防御率は2.27、打率が.305と投打がガッチリかみ合った状態。
一方、タイガースの7月12日からの14戦(7勝6敗1分)を見ると、チーム防御率が2.42、打率が.225
打線が低調なのは気がかりだが、投手力はドラゴンズとほぼ互角と見ていい。
(30日の13失点が平均値を引き上げてしまったためで、それがなければ1.93となる)
いかに投手力がペナントに大きく影響するかがこれを見ただけでもわかる(・・・というよりこの2チームが驚異的なのだが)。
タイガースの成績が表すように、少々打てなくても投手が頑張れば白星が稼げるのだ


さて、7月のペースならドラがトラに追いつくのに8月ひと月かかる、と言ったものの、果たしてそのペースで両チームが夏場を乗り切れるのだろうか。
現時点での勢いはドラゴンズが圧倒的に上回っているし、ロードに出るタイガースに比べてドラゴンズは8月に本拠地カードが5つ組まれているというのもやはり有利に映る。
こう見るとタイガースには非常に厳しい8月戦線だが、ドラゴンズの今のチーム状態がこのまま続くとも考えにくい。
実際連勝中の防御率、打率とも特筆すべきものがあるが、今季ここまでのトータルでは防御率が4.12で打率が.270
タイガースは今季ここまで防御率が3.16で打率が.269
打棒絶好調のドラとバットが湿っているトラとの打率が互角で、防御率は約1点の開き。
打線はミズモノであることを考えれば、この防御率の差はかなり大きい
今のドラゴンズの調子がピークとするならば必ず落ち目の時がくるはずで、そのときにこの防御率が正直にものを言う可能性はある。
大型連勝の反動とかよくいわれるが、そこは落合監督も折り込み済みだろうし常に最善策を打ってくるだろう。
投手力もそうだが守備力の安定感が売りのチームなので、チーム状態が悪くなっても大きな連敗は考えにくい。
今のゲーム差が縮まることはあっても広がることはない、と思っておいたほうがいいだろう。

さぁしんどい戦いが続くであろうタイガースだが、2日からのベイスターズ戦を皮切りに、去年よりも移動距離の多いロードとなっている。
その中で心配なのは、9日のドラゴンズ戦から12試合続く人工芝球場での戦い
普段土のグラウンドで慣れているタテジマ戦士にすれば、足元の固い球場でプレーすることによる下半身の負担が懸念される。
金本に今岡、そして矢野と最近疲れの見える選手にとって大きな不安材料になりかねない。
特に捕手の矢野に対しては配慮を見せてあげるべきでなかろうか。
フルイニング出場のかかった金本以外は、うまく主力選手を休ませながら起用していくことが必要になってきそうだ。
とにかくケガ人が出てからでは遅いのだ。
ロード中の岡田監督の選手起用にも注目していきたい。


いよいよトラにとって正念場の夏のロードがやって来る。
今年は例年以上に肉体的にも精神的にも厳しい戦いになるだろう。
しかしそれを乗り切れば秋の栄光が見えて来るし、今年のトラならそれができると信じている。
エッ、例の単語を使ってないじゃないかって?

そりゃもう、今年は志のロードでしょ。

こんなところで死んじゃうほどヤワなトラじゃないよ。
今度甲子園に戻ってくるときはみんないい顔をしているはずだよ。


ナインもファンも心はひとつ。

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