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Jul 12, 2005

慶クンよ、ちゃんと片岡さんに礼を言うとけよ

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T|300 000 310|7

S|300 001 100|5

12日 10回戦(千葉マリン) スワローズ 4勝6敗

勝:井川 9勝3敗 負:ゴンザレス 1敗 S:久保田 3勝2敗16S


前回の記事で最短マジック点灯が28日などとホザいてしまったが、昼休みにサイトチェックしていたらによると20日が最短点灯ということで、やはり計算を間違えていたらしい。
どうやら引き分けを考慮するのを忘れていたようだ。
再確認のために引き分けのケースを入れてもう一度やり直してみたところ、いくら計算しても19日が最短点灯になっちまう。
なんで・・・?
まぁ、いずれにせよいつかは灯ることなのでどうでもいいことなんだけど。


スワローズ主催の千葉での2連戦。
ちょうど一週前の折り返しということで、両軍先発もそれぞれ中6日での登板が予想される。
そしてそのとおりにスワローズが藤井、タイガースが井川
前回の対戦ではトラ打線がワンチャンスで藤井を捕え、井川がツーシームボールを多用してツバメ打線を牛耳ったもの。
当然のように今回も投手戦が期待されたが、試合は初回からめまぐるしく動く。

一回表、赤星が左前打で出塁すると、シーツ、金本が四球で歩いて一死・満塁といきなり大量得点のチャンス。
さぁ、打点王の選手会長のバットから何打点を稼いでくれるかな?と思いきや、浅い中飛に倒れて二死・満塁。
ここで無得点となるとちょっともったいないが、打席にはこの日6番に入ったスペンサー。
このところの打撃好調さが目立つ彼だが、藤井に対してファールで粘る粘る。
そしてフルカウントから高めに抜けた9球目の真っ直ぐを見送って、押し出し四球
何とか6番打者ので先制点を取る。
なおも次の矢野がこれも高めに入った真っ直ぐを痛打して左前2点適時打とし、井川にとって大きな3点が入る。

二軍落ちから復帰して4連勝。
そろそろエース再襲名も近いかと思わせる最近の成績だが、やはりここはビシッと最後まで投げきる姿も観たい。
ここらで全開モードで頼むぜ!・・・という期待とは裏腹に、初回のマウンドに立った井川の投球は今年序盤の姿を思い出させるような無残なものだった。
いきなり先頭の青木に初球を中前打されると、宮本にさんざん粘られた挙句に右前打を許し、3番・岩村にも左翼線適時二塁打を放たれて、あっという間に1点を返される。
ラミレス凡退でようやくアウトひとつをとった後、鈴木健に初球を中前2点適時打され、よもやの3失点でアッサリと同点に。

二回裏も先頭の米野にキレの悪いチェンジアップを拾われて中前打されるが、続く9番・藤井の送りバント処理で素早く2塁送球して封殺、難を逃れた・・・かに見えたが、二死・一塁から宮本に中前打、岩村にも井川を強襲する内野安打でまたもや満塁の走者を背負う。
そしてラミレスにいい当りをされるも、ここは運良く金本の正面をついて左飛。
藤井のバントがちゃんと決まっていれば何点入っていたかわからん・・・そう思わせるような不安一杯の井川。
確かにスワローズ打線も、前回追い込まれてからのツーシームに苦しんだことで、積極的に第一ストライクを狙う姿勢が目立った。
それでも井川本来の力ならば、前に飛ばさせないほどの投球を見せてくれてもいいはずだ。
それなのに、2イニングを投げた段階で打者13人に8安打される惨状。
一体何が悪いのか、私自身ずっとラジオだったので解りかねていたが、帰宅して録画していたVTRを観ると井川のちょっとしたフォームのズレに気がついた。


Igawa_form


上の二つの画像は左が2回の投球フォームで、右が5回のそれ。
小さくて観にくいが、よ~く観ると左側は体重が右足に十分乗っていないのに対し、中盤持ち直したときの右側のフォームはシッカリ前に体重が乗っている様子がうかがえる。
確かに序盤の井川のフォームは、体重移動がスムーズでなく腕の位置も下がり気味で投げていたので、真っ直ぐにも角度がなく、またキレも球速ほど感じないので打者からも観やすい感じになっていただろう。
相手打者が積極的な姿勢になっているところへ棒球を投げ続けていれば、打たれて当然。
いや、むしろよく初回の3失点でおさまったと思う
それにしてもどうして中盤にみせた投球を初めから出すことができなかったのか。
まさか中に入ってる人が途中で替わったのか?
そう思いたくなるような彼の不思議投球だった。

初回に点を取り合ってから両軍も走者を出すものの、なかなか得点に至らないストレスの溜まる展開。
先に均衡を破ったほうに流れが行きそうだが、先に破ったのはスワローズ。
5イニングを投げて12被安打と、まぶたを腫らし鼻血を出しながら何とかリングに立っているような状態の井川。
六回裏、一死から青木にこの日3安打目となる遊安打を打たれた後二死・二塁となると、岩村に二遊間を破られる中前適時打でついに勝ち越しを許す。
前半5イニングは苦しんだがそこまで89球とスタミナ面では余裕があるはずだが、この回から球が高めに浮き始め、岩村の勝ち越し打もそれを狙われた。
序盤から相手の早撃ちに苦しめられて、6イニングで14被安打の4失点
本当によくぞ4失点でおさまったと思わずにはいられない。
いい当たりが正面をつくなど運にも恵まれたが、この調子だとエース襲名などいつになるかわからない。
おそらく球宴明け初戦のG戦で登板すると思うが、立ち上がりの課題を修正しないとまた同じように強打線に捕まるだろう。


スワローズ1点リードの七回表、マウンドには今年トラ打線と初対決となるゴンザレス
ところが、先頭の金本がいきなり死球で出塁と、まだもうひと波乱ありそうな雰囲気を漂わす。
一死後、スペンサーが左前打でチャンス拡大に貢献。
この日のスペンサーは5打席で3四球・2安打と全て出塁の大活躍。
フォーム的にも余裕が出てきたし、何より球を呼び込めるようになっている
開幕当初のいい状態に戻ってきたと見ていいだろう。
さらにスペンサーに続いて矢野も右前打で一死・満塁と同点、逆転の好機。
ここで'05年トラ打線の見せ場、珠玉の代打攻勢劇場が幕をあける。
まず桧山を先陣に送るが、あえなく3球三振・・・。
初球の甘い真っ直ぐを見逃し、難しい球に手を出す今年見せる彼の悪いパターン。
二死となって、いよいよ満塁男・浜中の出番か・・・と思いきや、片岡を代打指名する岡田監督。
その片岡、2球目の真っ直ぐをあわや満塁弾かというような左翼ポール際への大ファール。
バットの走り具合はよさそうだ。
ファールで粘りながらカウント2―2からの6球目、甘めにきたスライダーを強振すると打球は右中間を転々・・・。
値千金、走者一掃の適時二塁打で一気に試合をひっくり返した!
キャンプでのケガで今年は二軍生活が長かったが、6月半ばで昇格してもなかなかいい仕事が出来なかった。
そんな崖っぷちの男が放った意地の一打で、終盤につけた決定的な2点差
そうだ、後は例の三銃士がいる限り、この試合はもらったも同然だ。

七回裏、定石どおり藤川をマウンドに送るが、宮出の中前打を足がかりに代打・真中に左前適時打を浴び、久々の失点を記録。
今回は指の掛かりがイマイチのようで、特にフォークのキレが悪かったように見えた。
まぁ、たまにはこういう日もあるだろうし、藤川本人もあまり深刻に考えないほうがよさそうだ。
ただ、疲れが出てきて当然の時期でもあるので、先発陣もあまり彼らを頼るような内容に終始するような投球は見せてくれるな。
その七回途中から救援したウィリアムスが1 2/3をピシャリと抑えると、最終回は守護神久保田が今回も3人斬りで16セーブ目
そして何より井川にハーラーダービートップに並ぶ9勝目がマークされた。


当然本人も首脳陣も、そしてファンも納得出来ない内容だったが、片岡の殊勲打のおかげで白星を手にした井川。
もう何度も言い飽きるぐらいに言ってきたが、そろそろいい加減キミの正体をみせくれ
球宴期間中にシッカリ悪いところを直して、チームの勢いそのままの力強い投球をまたみせてくれ。
今度からは君が打線を助ける番だぜ!


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ホンマに頼んだで!


他球場の結果

B 3 ― 0 C

G 2 ― 11 D

F 7 ― 8 H

E 5 ―  3 Bs

L 9 ― 10 M

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Comments

な・なんで勝ったんでしょう・・・
ちうか、ヤクルトなんで負けたん?
イガー悪運強すぎ・・・(@0@)

Posted by: りさふぇるなんです | Jul 12, 2005 at 11:17 PM

こんばんは。不思議な試合だったんですね。
スポーツニュースを見ていましたが、横から「あの髪型はどうにもできんのかね」と母が言ってました。
私に言われても…(汗)

スペンサーが絶好調のようですな。
ナゴドでも大変よく頑張ってくれましたもん♪

Posted by: よっちゃん | Jul 13, 2005 at 02:29 AM

TVで見てるだけなのに、ドッと疲れた…。そんな感じの試合でした。
出て来たときは「はぁ?」って思ったけど、ほんま片岡さまさまのおかげ。


>まさか中に入ってる人が途中で替わったのか?

爆!!!ぎゃははは…アカン…これからそんな目で見てしまいそうやわ~。

Posted by: はまちゃん31♪♪ | Jul 13, 2005 at 08:53 AM

すごいですね。井川のフォームの変化によく気づかれるとは。確かに4回途中から別人になったのには気づいてましたが、ああやって証拠を見せられると妙に納得してしまいました。

Posted by: tanachan1211 | Jul 13, 2005 at 03:16 PM

りささん、まいどありがとうございますです。

ホンマ「勝ちに不思議の勝ちあり」でっせ。
なんか慶クンには特別な何かが憑いてるとしか思えません。
それがなんなのかよぅ判りませんけど(笑)。
スワローズ打線も、回せど回せど結局かからないパチンコ台みたいでしたね。
リーチまでいくのにぃ・・・って感じで (^^ゞ


よっちゃん、いつもサンクスです。

ね、先発・慶クンが被安打14のボロッボロでも点を取られないし、挙句に白星付いちゃうしね。
きのうの試合はまさに『セ界ふしぎ発見』といったところです(笑)。


>「あの髪型はどうにもできんのかね」と母が言ってました。

う~ん・・・どうにかしてほしいのはみな同じ心境なんですね。


>スペンサーが絶好調のようですな。

シェーンとアンディは「シーソーの関係」みたいですね。
どっちかがいいとどっちかが悪いみたいな。
きょうの相手先発は右の川島だけど、今のシェーンなら左右関係ないんじゃないのかなぁ。
ひ~やん、ちょっと苦しそう・・・(泣)。

Posted by: Tigertail@管理人 | Jul 13, 2005 at 06:59 PM

はまちゃん31♪♪さん、こんにちは。

ホンマ、疲れる試合でしたね。
おそらく守ってる野手が肉体的に一番疲れたでしょう。
相手が打ちゃフィールド駆けまわらなアカンわけですから。
だから体の近くに来た投球を避け切れなかったんでしょう(二人とも外野手だったし)。
そのぶん「ベンチ組」の片岡の力で勝ちました。


>アカン…これからそんな目で見てしまいそうやわ~。

おそらく四回辺りから「Aさん」に替わりましたね。
暑いから二人体制だったんですよ、きっと。


tanachan1211さん、コメント&T.Bサンクスです。

上の画像ではわかりにくいですが、確かに中盤から彼の投球は変わりました。
理由は正直わかりませんが、何かを試そうとしてたんでしょうか。
だとしても不可解ですし、次の登板で確かめるほかなさそうです。

それでいても現在最多勝ですからね。
選手会長以上にわかりませんね、慶クンは(苦笑)。

Posted by: Tigertail@管理人 | Jul 13, 2005 at 07:15 PM

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