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Jun 06, 2005

粘投甲子園 ―引けぬ 譲れぬ 負けられぬ―

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M|001 000 000 000|1

T|000 000 010 000|1

5日 交流6回戦(甲子園) タイガース 2勝3敗1分


初戦は粘り勝ち、2戦目は競り負け、そしてなんとしても勝ち越して対戦成績を五分にしたいマリーンズ最終戦。
先発は予想(というか予定)通り、タイガースが下柳、マリーンズが渡辺俊
ともに防御率1点台と安定感抜群の両投手だけに緊迫した投手戦が予想されたが、やはり防御率はウソをつかない
少ないチャンスをいかにモノにできるかが、勝負の分かれ目となる展開となった。


下柳はいつもどおり丁寧に低めをついていく投球。
序盤は高さの間違いこそなかったものの、コースが逆球になったりしてやや甘くなる場面もあった。
三回のフランコに打たれた中前適時打もその一球だったが、甘い球だったぶんいいところに飛んだという感じで、全体通して芯で捕らえられた打球はほとんどなく、今季最長の8回を投げて6安打・2四死球・7奪三振
投球数も105球と理想的なペースで、持ち前の粘りを見事に披露して12球団で最高のチーム打率を誇る相手を手玉に取る。

一方のマリーンズ・渡辺俊もアンダースローから浮き上がってくるストレートを軸にタイガース打線に的を絞らせない。
今となっては絶滅危惧種とも言われるサブマリンの球筋に、初対戦のタイガース打線も面食らい気味。
それほど球速があるわけでもないのに真っ直ぐに差し込まれ、ゆるいカーブにタイミングを狂わされてしまう。
それを見越したマリーンズバッテリーは、初球からどんどんストライクを投げて打者を早く追い込み、常にタイガース打線も不利なカウントから勝負せざるを得ない苦しい状況。
渡辺俊対策として鳥谷の打順を2番に上げるなど、ベンチワークの工夫は見られたが、打順上位3人が四球ひとつだけで完璧に封じられては得点力が落ちるのも当然。
簡単に打てないのだから打者一人ひとりの工夫、例えば打席の立つ位置を変えるとか、打球の方向を徹底するとかそういうのをもっと観たかったのだが、ずっと同じような感じでいいように牛耳られてしまった。
結局、渡辺俊も9回を投げて4安打・1四球・8奪三振
両先発投手がともに失点1で踏ん張り、延長戦へもつれ込む。

タイガースも九回から久保田を3イニング、十二回には藤川を投じて必死にマリーンズ打線を抑えれば、マリーンズ投手陣も藤田薮田、そして最後に小林雅と必勝リレーで何とかつなぐ。
互いに表の継投によるしのぎあいは延長に入ってもケリがつかず。
この対戦のマリーンズ勝ち越しが決まった試合であった。
ただ、打線も八回のワンチャンスを見事に活かしたし、久保田も3イニングを6奪三振のパーフェクト投球で試合を引き締めてくれた。
この僅差の展開で負けなかったことを素直に評価したい。

ところで久保田の投球フォームが変わった
以前より腕の振りが大きくなったというか、腕が遅れて出てくるようになったような。
真っ直ぐにしても、打者もタイミングが図りづらそうにしていたし、スライダーもバットに当たる雰囲気ではなかった。
それまで体と腕がほぼ同時に回って出ていたようだったのが、先にグッと体が前に出てあとから腕がブンッと振り下ろされる感じ。
確かにこのフォームだと打者も打ちづらいのだが。
気のせいかもしれないので、次の登板の際にもっと注意深く凝視してみたい。


他球場の結果

G 1 ― 4 H

L 1 ― 4 B

D 7 ― 6 F

C 4 ― 7 Bs

S 3 ― 2 E

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Comments

>久保田
トルネードが小さくなったように思うんですが・・・
その分、無駄なテイクバックの力が抜けているような・・・
私も今度よく見てみよう。

球児の握力が弱くなっているような気がするんですが、心配だ~

Posted by: りさふぇるなんです | Jun 06, 2005 at 07:39 AM

久保田のフォームですか、気づきませんでした。今度じっくり見てみます。確かに何か変わらないとあのピッチングは無理ですね。勉強になります。

Posted by: tanachan1211 | Jun 06, 2005 at 02:48 PM

TBありがとです。
渡辺俊とトータスが似ていると思っているのは私だけじゃなかったんだ。
と、安心しました(笑)

Posted by: かきぴー@ろっこうおろし | Jun 06, 2005 at 03:18 PM

みなさまコメントありがとうございます。

>りささん

一時期あんまり打たれるので、久保田もトルネードを封印したり間合いを変えてみたり、いろいろ試行錯誤しながら投げてました。
ただきのうも、テイクバックから力まずスムーズに体重移動が出来てる印象はありましたね。
その辺ですかね、‘変わった’と感じたのは。

球児・・・握力はもちろん、きのう観てても脚にきてそうな感じもしました。
確かに、四球になったあの抜け方は気になりますよね。
球道コーチが「70試合いくぞ!」とか息巻いてるみたいですが正気ですかねぇ・・・。


>tanachan1211さん

上のりさふぇるなんですさんへのレスと似た感じになりますが、‘変わった’といっても『能見クンのグラブの位置が下がった』とかいうようなものでなくて、フォームバランス的な部分で以前より腕が振れるようになってきたように見えた、というわけです。
なんとも表現が難しいんですが(苦笑)、簡単に言うと『球持ちが良くなってきた』印象でしょうか。

きのう対戦したマリーンズの打者9人もほとんど全ての真っ直ぐに差し込まれてました。
今まで150㌔超の真っ直ぐをアッサリ痛打されることが多かったので、この変わりように私も少し驚いてます。

これが本人の意識による微調整によるものか、調子が良かったゆえにたまたまそう見えたのかまだはっきり判りませんが、あした以降登板機会があれば私もじっくり観察してみます。


>かきぴーの旦那

さっき検索してみたら、巷では案外有名なネタみたいッス (^^ゞ

http://search.yahoo.co.jp/bin/query?p=%c5%cf%ca%d5%bd%d3%b2%f0+%a5%c8%a1%bc%a5%bf%a5%b9%be%be%cb%dc&fr=top

そーいや以前から、薮田安彦と坂下千里子が似ているなぁと夜も爆睡できるほど気になってしゃーないんですが(笑)。

Posted by: Tigertail@交流戦満喫の管理人 | Jun 06, 2005 at 08:00 PM

Excellent post however , I was wanting to know if you could write a litte more on this subject? I'd be very thankful if you could elaborate a little bit further. Thanks!

Posted by: best dating sites | Jan 08, 2015 at 11:04 PM

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