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Dec 28, 2004

'04年 阪神タイガース10大ニュース(前編)

今年もいよいよ残りわずか。
'04年のプロ野球界は70周年を迎えたが、球団の合併、そして新規参入など史上類を見ない激動の年となった。

その波乱のシーズン、タイガースは前年に続く連続リーグ制覇に挑んだが、66勝70敗2分けの4位に終わった。
そんな'04年のタイガースの戦いぶりを10項目のカウントダウン形式で振り返ってみることにした。


★☆第10位☆★  若トラ関本、飛躍の1年

k.sekimoto

今年、野手で最も成長した選手が関本。
故障もあってこれまではなかなか活躍の場がなかったが、今年はシーズン通して1軍でプレーし、一気に素質を開花させた。

110試合出場で5本塁打は長打力が売り物だった彼からすれば物足りないが、規定打席には不足していたとはいえ、打率.316は立派な成績。
本人曰く「一発は捨てた」そうだが、打順が3番や2番を任されるなど後ろへつなぐ役割に徹したことで、きっちりしたミートを心がける打撃を覚えたのだろう。

また‘つなぐ’といえば四球の多さも彼の特徴で、特に外の変化球への対応に成長を見せた。
来年もレギュラー安泰とはいかないが、常時出してあげたい選手の一人だ。


★☆第9位☆★  復肩・福原、5年ぶり2ケタ白星
s.hukuhara

こちら福原も故障からの復活でルーキー年以来の2ケタ10勝。
しかし、シーズン後半は年間ローテを守り通した疲れが出たこともあり、黒星は15を数えた。
来年以降も活躍を望むならば、肩のケアと同時に1年通じて力を発揮できるような体力づくりが必要になる。
そのためにも今オフから来春のキャンプまでの間は、彼にとってもとても大切な期間となる。

ともあれ、今年の福原はトラ投手陣の救世主といってもいい存在だったのは確か(「泣世主」はもちろん伊良部)。
シーズン前半、投手陣の苦しいときに彼の投球で救われた試合も多かった。
特に開幕2戦目を皮切りに「対G戦6勝無敗」と重量打線相手に無類の強さを見せた。
願わくば他の対戦でもそれぐらいの気迫を見せてほしいものだが、前述したように年間戦える体力さえつけば今年の星勘定が逆になるのは確実だ。

来年は藪がいなくなるぶん、彼にかかる重圧も大きくなるが乗り越えてがんばれよ!


★☆第8位☆★  黄金ルーキー鳥谷、試練の1年
t.toritani

大学ナンバー1野手の呼び声高く、鳴り物入りで入団した鳥谷だったが、彼にとってプロの厳しさを痛感する1年となってしまった。
.251 3本 17打点は彼自身はもちろんファンとしても物足りない数字。
「これが大学ナンバー1スラッガー?」というようなスイングに「騙された」と感じたファンの方も多かっただろう。

今年のキャンプからオープン戦にかけて1軍レベルでは足りない欠陥が指摘されたにもかかわらず、首脳陣は一度も2軍へ落とすこともなく、当然のように(?)彼の華々しい活躍も見ることはなかった。
しかし1年間1軍を経験したことは彼にとっても大きな財産になるだろうし、なってもらわないと困る。

本来はミートも上手く、脚力もあって守りもしっかりしており、高レベルで安定している選手だとは思う。
この素材を生かすも殺すも首脳陣の育成次第だが、シーズン終盤にはプロの球に慣れたところを見せていただけに、それを彼の「自信」に上手く昇華させるように育ててほしい。

来年はセンターラインの一角を完全に任されるだけに、彼の奮起がなければトラの浮上はありえないだろう。
それぐらいの気持ちで首脳陣も彼に接するべきだ。


★☆第7位☆★  赤星、入団以来4年連続盗塁王
n.akaoshi

「入団以来4年連続盗塁王」というのはセ・リーグでは初めてのこととか。
しかも2年連続で打率3割というのは立派。
こういう選手をもっと活かせることが出来れば、もっとチーム成績は上向いていただけに残念だ。

単打ならしっかり打てる力はあるので、あとは四球をもっと選べるようになるとなお良し。
出塁率 .356からさらに上積みできるようになると、相手からももっと嫌がられる存在になる。
とにかく、来年は彼の脚をもっと有効に使えるような攻撃パターンをもっと見せてほしい。
そのためにも打線というか‘打順’の構成も緻密に考える必要がある。

まずは1番赤星。
さて、その次は・・・


★☆第6位☆★  井川、史上71人目(82度目)ノーヒットノーラン
k.igawa

秋風そよぐ10月3日、観衆もまばらな月曜予備日に井川が見事にノーヒッターの仲間入り。
いくら消化試合とはいえ、こういうことはなかなかできるものではない。
むしろシーズンも終わるかというときにこういうモチベーションで投げられるのがすごい。
さすがエースだ。

・・・

いや、まぁね、これが自信になったかどうかはしらないけど、こういう投球を来年も‘日本で’見せてほしいぞ。
気持ちはわからないではないけど、まだタイガースの中でやり残したこともあるだろ?
タイガースのエースとしてじゃなくて「日本のエース」として海を渡る方が応援する側も気分もいいってもんだ。
そろそろワガママを抑えて、新たな気持ちで新年を迎えようや。

・・・といったところで、個人的に今年印象に残った出来事をつらつらと並べてみた。
あしたは5位から1位を発表するのでお楽しみに。

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Comments

僕が一番うれしかったのは、福原の復活です。ケガからの復活は感動です。それに、岩隈を気遣う発言は、本当にうれしかったです。

関本の公式サイトがオープンしてましたね。
コメントを読むと、彼の素直な人柄がわかって好感が持てました。肩肘張らずに自分のできることをしっかりやろうとする姿勢は、きっと来季の結果へとつながると思います。背番号「3」を引き継ぐ男、がんばって欲しいです。

5位以上は何が来るんだろう?うーん、いろいろ思い浮かびますが、楽しみにしてますね。

Posted by: かわじろ | Dec 29, 2004 02:08 PM

いいですね〜この記事。
今年、テド的にはアニキがなんとか、総崩れになりそうな所を
防いでくれた救世主だったなあという感想です。
赤星もAクラスにでも入っていたら、何倍も価値のある盗塁王
だったことかと、少しくやじいです。

しかしまぶしい・・・・・(笑)

Posted by: テド | Dec 30, 2004 01:49 AM

私のしょぼいパソコンのディスプレイでは、まぶしいのを通り越して、読めません・・・TT

Posted by: ichiken | Dec 30, 2004 04:50 AM

コメントいただいたみなさん、ありがとうございます。
レスが遅れてゴメンなさい。


>かわじろさん

福原の復活は私も我がことのように嬉しかったですよ。
2年目のシーズン初めに、ドームのG戦でプロ初完封したのを見たときは思わず「これで15勝投手が一人誕生や!」と叫んだものでした。
その後ケガで投げられない日々が続いたあとに、去年復帰即先発で勝ったときはホンマに嬉しかったです。

最近はメスを入れても球速が落ちることが少なくなりました。
今年の忍クンを見てもそういう感じがしますが、やはりケアだけはしっかりしてもらいたいですね。
今年もいつか「痛い」とか言い出すんじゃないか気が気じゃなかったですから(笑)。

あ、健太郎のサイトも見てきました。
まだできたてホヤホヤなんですね。
彼のコメントからも強い意気込みを感じました。
来年も絶対やってくれますよ。


>テドさん

そうそう。
アニキや赤星のタイトルはもちろん嬉しいですが、なかなかチームとして活かせんかったんが悔しいですよね。
1番に盗塁王4番が打点王、3番に前年の首位打者がおったらもっと勝ててもエェはずやねんけどなぁ・・・。
やはり、開幕から3番を打ってたヤツがアカンかったんやろと思います(笑)。
選手会長の1番も見たいけど、現状なら赤星しか適任者がいないですからねェ・・・。

新助っ人もどこまでやれるやら。


>ichikenさん

そうですか、読めませんか(苦笑)。
テドさんもおっしゃってましたが、やはりチトまぶしい感じがするので、正月休の間にマイナーチェンジしようと思うとります。

自分でも書いてて目がチラつくことありますから(笑)。

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